2021シーズンの明治安田生命J1リーグでベストイレブンに輝いた旗手怜央。
この冬、川崎フロンターレからスコットランドの名門セルティックへ移籍した24歳は、17日のデビュー戦でいきなり大活躍。得点に絡まなかったにもかかわらず、2-0で勝利した試合のマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた。
セルティックでのデビュー戦では川崎時代と同様、インサイドハーフでプレーした旗手。
この試合を観ていたセルティックのレジェンドであるパーキー・ボナー氏は、旗手のパフォーマンスを絶賛。そのプレーを、アンドレス・イニエスタに例えたという。
Jリーグで活躍していた旗手に対して、これ以上ないほどの表現。ただ「旗手に似ている選手」としては、おそらくバルセロナでもイニエスタではなく、現スペイン代表であるパブロ・ガビのほうが近いだろう。
ガビは昨年で大ブレイクしたペドリより2歳年下、弱冠17歳でありながらチャビ監督のバルサでスタメンに定着。
昨年、ルイス・エンリケ監督率いるスペイン代表においてもA代表史上最年少デビュー(17歳62日)を果たした、世界が注目する若手MFだ。
バルサのカンテラ出身らしい技術の高さはもちろんのこと、左右両足が使え、立ち位置を取りながら出し手にも受け手にもなることができるガビ。
さらに、驚異的な体幹を持ち、試合ではエネルギッシュに攻守で動き回る姿が印象的。球際での負けん気の強さも魅力の一つだ(その際、17歳らしい“若さ”もたびたび…)。
最近の旗手のプレーを見ていると、そんなガビを思い出すことが少なくない。ターンやスペースにボールを運びながら身体を入れる姿、アイデアの出し方などはそっくりだ。
【動画】17歳のガビが才能を爆発させた衝撃のラ・リーガ初ゴール!
身長は173cmで、171cmの旗手とほぼ同じ。
17歳とは思えない完成度のガビは破格であるが、そもそも彼のようなクオリティをピッチで見せられる選手自体が世界的に多くない。それは、24歳の旗手のプレーを初めて見たセルティックファンの反応からも感じられることだろう。
今回の活躍で旗手をチェックしてみようと思った方は、すでにマンチェスター・シティなどが狙っているという噂の新星ガビも気にしながら、両者のプレーを追っていくと楽しみが増えるかもしれない。
旗手に関しては、今後のセルティックでのプレーはもちろん、今週土曜に発表されるアジア最終予選の中国戦とサウジアラビア戦に向けた日本代表への招集も注目したい。