【新型コロナ】イチゴ狩り順調スタート一転、暗雲 観光農園は団体キャンセル続出

感染対策を取りながら実施している津久井浜観光農園のイチゴ狩り=横須賀市津久井

 神奈川県横須賀市の津久井浜観光農園が、新型コロナウイルスのダメージを受けている。新年からイチゴ狩りが始まったが、感染拡大に伴って団体客のキャンセルが続出。関係者は昨シーズンに続く落ち込みを懸念している。

 同農園のイチゴ狩りは、14軒の農家で構成する「いちご狩り組合」が約30棟のハウスで運営。5月5日まで、果実が大きくて糖度の高い「紅ほっぺ」などが味わえる。

 昨季は新型コロナの感染拡大に伴う外出自粛要請を受け、来園者は平年の半分以下の約3万5千人に終わった。今季は今月10日までに平年並みの5千人近くが訪れ、順調なスタートを切ったかにみられた。

 ところが、その後の感染拡大で旅行会社などが企画する今月下旬のバスツアーの大半がキャンセルに。小林務組合長(59)は「募集人員に達せずツアーが組めないようだ。今後も団体客は厳しいだろう」と予測する。

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