新年に際して朝鮮でもさまざまなモチーフを扱ったカレンダーが発売され、好評を博した。
朝鮮では1年の始まりに新年のあいさつとともにカレンダーを贈り、真心を伝える風習がある。
出版指導局のリ・ジョンチョル処長(47)は、「2022年のカレンダーには日ごとに高まる人々の文化情緒的ニーズが反映されている。みな、自分の好みや生活上のニーズに即してカレンダーを選んでいる」と話す。
今年は風景や自然、植物、健康食品、書芸などのカレンダーが人気を集めた。例えば植物モチーフのカレンダーは昨今、自宅や職場における観葉植物ブームを反映したものだ。
今年も女性たちの間では料理のカレンダーが人気だった。人気のわけは、料理の写真とともにレシピが掲載されているからだ。平壌市大城区域に住むリ・ウンジュさん(38)は「去年もカレンダーを見ながら料理を覚えた。今年も新しい料理にチャレンジしたい」と抱負を話す。
一方、多種多様なデザインの年賀状も好評を博した。
昨今はスマホの普及により年賀状の代わりに新年のあいさつを年賀メールで代用するケースも珍しくないが、真心を込めて直筆で送る年賀状は根強い人気がある。
平壌にある祝賀状記念品商店には、年賀状を求めて幼稚園児、小学生から大学生までの児童・生徒・学生らが多く訪れたという。
若者の間では、友達には年賀メール、親戚や恩師などの大人たちには年賀状を送るのが主流だ。
平壌機械大学に通うリム・チョルナムさん(28)は、「先生に感謝の気持ちを込めて年賀状を送ろうと思う。だから年賀状も一番良いものを選んだ」と話した。