幕張メッセで2022年1月14日(金)~16日(日)に開催された「TOKYO OUTDOOR SHOW 2022(東京アウトドアショー2022)」では、アウトドアシーンにぴったりのクルマたちが展示された。エクステリア・インテリアパーツメーカーのDAMD(ダムド)は、遊びゴコロいっぱいでかつ完成度が高い、3台の軽ベースコンプリートカーを持ち込んだ。同社ブースでは、2台の「little D(リトルD)」が、山中の風景をそのまま切り取って持ってきたようなディスプレイに展示されており、とても驚かされた。中でも、林道を走っているかのような姿で飾られていたのが「ジムニー little D」は、さらに目を引いていた。
立体的なボンネットはノーマル形状を活用しつつボンネットカバーで再現するというコダワリ
スズキ ジムニー(JB64/74型)をベースとする「ジムニー little D.」は、2019年から発売が続く同社のロングセラーモデル。
特長は、イギリスの先代ランドローバー ディフェンダーをモチーフにしたフロントマスクだ。バンパーとグリルを交換し、ボンネットフードに立体的なカバーを載せることによって、見事にディフェンダーの無骨さを再現している。
実はカスタマイズも最小限、だが最大級の効果を発揮していた
ここまで大きなイメージチェンジを実現しているので、さぞ大掛かりな改造が……と思いきや、ボンネットやフェンダー自体はノーマル車そのまま。ジムニー本来が持っているスクエアフォルムを生かし、まさに小さなディフェンダー(=little D.)を作り上げてしまうセンスが素晴らしい(展示車両は粗目マットブラック塗装のフェンダーパネルを装着)。
タフなイメージを強調するフロント・リアのバンパーは、一見スチール製に見えて実はABS樹脂製。コンパクトな円形ランプもレトロな雰囲気を演出する。
ホイールのこだわりっぷりにも注目したい
ホイールも「らしさ」を作る重要な要素だ。
「ジムニー little D.」ではそれも抜かりがなく、展示車にはクラシックなデザインで好評の「DEAN クロスカントリー(マットブラック)」を装着。さらに、通常ではメッキ処理されるセンターキャップをボディ同色にしたことで、little D.」をさらにクラシカルに見せることに成功している。
なおダムドではこの他にも、「the ROOTS」「little B.」「little G.」などのジムニーカスタム用ボディキットを販売しており、自分好みのジムニーを作り上げることが可能だ。
[筆者:遠藤 イヅル/撮影:島村 栄二・DAMD・スズキ・ジャガーランドローバージャパン]