ドジャース 元投手・ゴームズがザイディ以来となるGMに就任

ドジャースは元投手のブランドン・ゴームズがロサンゼルス移転後12人目のGMに就任することを発表した。現在37歳のゴームズはレイズで5年間(2011~15年)のメジャー生活を送ったあと、カブスのマイナーを経て、2016年途中にドジャースのフロントオフィスに加入。ゲーブ・キャプラー(現ジャイアンツ監督)の後任として選手育成部長となり、2019年3月からGM補佐を務めていた。メジャーリーグ公式サイトは「ドジャースに不可欠な存在となり、引退後に最も早く出世した人物の1人」と伝えている。

アンドリュー・フリードマン編成本部長が指揮を執るドジャースのフロントオフィスでは、2018年シーズン終了後にファーハン・ザイディ(現ジャイアンツ編成本部長)がチームを去って以降、GMが不在のままになっていた。GMが空席だった3年間を経て、ゴームズがその席に座ることに。フリードマン編成本部長は「2016年の加入以来、我々の成功に不可欠な存在だったブランドンのGM昇格を発表できることを嬉しく思います。次のワールドシリーズ制覇を目指して協力関係を継続できるのが楽しみです」と述べている。

ゴームズとフリードマンの関係は10年以上前にさかのぼる。2010年オフ、当時レイズのGMだったフリードマンは、正遊撃手ジェイソン・バートレットとのトレードで4選手を獲得。その1人がゴームズだった。ゴームズは翌2011年にメジャーデビュー。5年間で173試合(すべてリリーフ)に登板し、11勝12敗1セーブ、防御率4.20という成績を残した。同じテュレーン大学の野球部出身というつながりもある。なお、ゴームズはすでに意思決定において重要な役割を担っているため、今回の昇格によって意思決定構造が大きく変わることはないとみられている。

ゴームズは今オフ、メッツのGM候補に浮上するなど、他球団からも注目される存在だった。ドジャースとしてはGM補佐からGMに昇格させることで他球団への流出を未然に防いだ形となる。また、ゴームズのGM昇格とともに、アレックス・スレイターとデーモン・ジョーンズのGM補佐への昇格も発表されており、ジェフリー・キングストンと合わせてGM補佐は3人体制となった。

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