言語、文化、ジェンダーの境界線を超える旅。牧村朝子最新作『ことばの向こうに旅をして』1/19発売!

株式会社産業編集センターは、 2022年1月19日(水)に、 『ことばの向こうに旅をして』<わたしの旅ブックス37>(牧村朝子著)を刊行。 <わたしの旅ブックス>シリーズ最新作は、 文筆家の牧村朝子がおくる、 カタコトの外国語で交流しようと奮闘する旅を綴ったエッセイ集。 Twitterで680万PVを記録し、 話題となった「羽田と成田を間違えたけど間に合った話」も収録。 台湾で筆談した屋台のおかみさん、 国を追われカリフォルニアで違法民泊するガール、 バンコクで出会ったブチ上げガン盛りマッサージ師――わかりあえるはずなんかない、 でもやっぱり「わかりあいたい」。 フランスでの国際同性結婚や、 アメリカでのLGBTs取材などを経て、 愛と性、 言語や異文化交流のことについて書き続ける著者がおくる、 言葉、 国境、 文化、 ジェンダー、 イデオロギー、 あらゆるものを飛び越えていく言語系旅エッセイ。

「はじめに」より抜粋

ありていに言えば、 これをわたしは、 こういう話にするつもりだ。 「異国で、 言葉の通じない人と、 それでもわかり合おうとした経験をつづるエッセイ集」 でもなんか、 引っかかる。 「言葉の通じない人」がいるなら、 「言葉の通じる人」もいるということになるけど、 本当に「言葉の通じる」ことなんて、 あるんだろうか? 自分自身すら、 自分の気持ちを、 言葉にしきれてなんかいないんじゃないだろうか? 「わからない」ことを大前提に、 「わかりたい」と思う。 それが、 多分、 あえて言葉にすれば、 愛、 って呼ばれるあれなんじゃないだろうか?

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