韓国紙「現代自動車が中国市場で12位に墜落、トヨタは3位に浮上」「反日は反韓より根深いはず...なのに日本車が進撃」

韓国紙が中国市場で苦戦する現代自動車と善戦するトヨタを比較している。

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朝鮮日報は19日、『中国車市場…サード以降12位に墜落の現代車、尖閣紛争でも3位のトヨタ』というタイトル記事を掲載した。

同紙は昨年、中国で現代車(および傘下の起亜車)の販売量が53万台でシェア2.7%にとどまり、2009年に2位まで上った現代車が「昨年12位まで押し出された」としつつ、「現代車グループが落ちた間、日本のトヨタはフォルクスワーゲン・GMの次となる3位に上がった」と報じた。

トヨタは 2016年に4.5%(7位)だったシェアが昨年はその2倍となる8.4%まで上がっており、同期間にホンダもシェアが5.4%から7.8%に上昇しランキング4位に上がったことを朝鮮日報は指摘し、「中国人たちの反日感情は、植民地支配など歴史的な問題のため、反韓感情より根深いと言われている。特に、日本の車メーカーは2012年、尖閣列島領土紛争当時《サード報復》と同様の政治的報復を受けた」としつつ、「ところが中国市場で現代車は押され続け、日本車は進撃する理由は何だろうか」と問うている。

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朝鮮日報は、問題は「結局、製品競争力と戦略から押しだされたのだ」という専門家分析を挙げ、現代車の価格帯が日本車と大きな差が無いが、「中国の消費者はドイツ系・日本系(の車)を共に高級車に分類する」が「(韓国車と)価格に大きな差がないため、ブランドプレミアムのある車を選ぶ」との専門家意見を伝えている。

同紙は、かつて現代車はコストパフォーマンス(価格対性能)で人気を集めたものの、「しかし過度な拡張による設備過剰でコストが増加し、価格競争力が弱まる悪循環に陥った」との分析を示した。

朝鮮日報は現代自動車が中国で工場を展開しつつ、「中国内陸地方進出と中国政府の首都圏開発要求を同時に満足させようと」さらなる工場建設に邁進し、2018年に生産能力を270万台まで拡大したことを挙げ、「当時、中国では《現代スピード》という用語ができたほどだ」「しかし、現代車グループ年の最多販売量は179万台(2016年)にとどまった」とし、設備過剰が今も解消されていないことを伝えた。

また「同伴進出した120社余りの協力会社は初期の急速な増産に役立ったが、現代車だけに依存していた部品会社の競争力が落ち、現代車の部品調達コストもトヨタやホンダなど競合他社より高い」ことや、「現地部品会社は中国完成車メーカーに与える価格より30%高価に供給した」こと、そして「現代車が中国現地企業ほど安く車を作ることもできなかった」ことなどを伝えている。

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