サンド、生駒里奈、あばれる君が三陸の沿岸「復興道路」を北上!

TBSほかでは1月30日に、サンドウィッチマン(伊達みきお、富澤たけし)が東日本大震災の被災地を応援する「サンドのこれが東北魂だ 三陸ハイウェイを北上せよ! 復興からその先へ」(午後4:00=tbc東北放送制作)を放送する。

東日本大震災以来、被災地の現状を伝え、復興を応援し続けてきた同番組。11回目となる今回は、2021年に全線が開通された三陸沿岸道路を取り上げる。別名「復興道路」と名付けられるこの道は、仙台ー八戸間の移動時間が短縮でき、観光・物流など多方面に大きな波及効果が期待されている。復興の一助となるこの道を舞台に、サンドウィッチマンのほか、秋田県出身の生駒里奈と福島県出身のあばれる君が、伊達が運転する“伊達ちゃん号”に乗って北上。宮城・岩手の沿岸部をめぐり、震災から11年目の被災地の今を見つめる。

宮城県東松島市では、東京五輪で感動の飛行を披露したブルーインバルスが登場。震災当時、松島基地の津波被害は甚大だったが、ブルーインパルスは展示飛行のために別の基地へ展開しており、奇跡的に難を逃れた。一同は、間近で見るブルーインパルスの一糸乱れぬ動きと低空飛行に大興奮。東北復興への思いを込めたブルーインパルスの姿に迫る。

また、宮城県気仙沼市にある、2021年3月にオープンの道の駅「大谷海岸」は、“日本一海水浴場に近い”道の駅といわれ、目の前には真っ青な海が広がっている。気仙沼名物・フカヒレを使ったぜいたくグルメや、マンボウやサメが大迫力で楽しめるプロジェクションマッピングなどを紹介する。

さらに一行は、気仙沼市の唐桑半島で民宿を営む菅野一代さんのもとを訪問。震災直後、ボランティアの人たちにせめて宿泊場所を提供したいと、被災した自宅を無償で開放したのがきっかけで、民宿「つなかん」を始めた菅野さん。5年前には、震災に続き、夫や娘ら家族3人を海難事故で失った菅野さんは、今も「海を好きになれない」と話すが、菅野さんの人柄にひかれ、移住してきた若者たちにも支えられながら持ち前の明るさで力いっぱい暮らしている。そんな菅野さんに、ある人から感動のメッセージが届く。

そして、津波の被害で甚大な被害を受けた三陸の海。震災後、故郷・岩手に戻ったダイバーの佐藤寛志さんはボランティア仲間と共に、がれきの撤去活動を続けてきた。海底が真っ白になる「磯焼け」が深刻化する三陸沿岸に、豊かな海を取り戻そうと奮闘する佐藤さんの姿を追いかける。

また、岩手県釜石市では、東日本大震災以降、被災地にド派手な装飾を施したデコレーショントラックが集うチャリティーイベントを開催。今回は、19年にラグビーのワールドカップが行われた釜石市の鵜住居復興スタジアムに東北各地から自慢のデコトラが勢ぞろい。東北復興への思いを新たに、迫力の一斉点灯を見せる。

ロケを終えた伊達は「『つなかん』のおかみさんには、震災直後にお会いして以来久しぶりに会いましたが、その間に海の事故で旦那さんや娘さんを亡くす悲劇もありながら、今日もすごく笑顔で迎えてくれました。そして、その笑顔に支えられている周りの人たちもいて、いろんな思いが込み上げてきました」と複雑な胸中を明かす。

富澤は「磯焼けでウニが空っぽだったことが印象的。ニュースではちょこちょこ見ていたけど、あらためてこういう状況になっているんだと。震災とはまた別に、漁師さんが厳しい状況にあるのもつらいなぁというのと、何とかしたいなぁという気持ちがあります。まぁ、僕、ウニ食べないんですけどね」とオチをつけつつ、厳しい現状を憂う。

生駒は「ずっとニュースでしか見たことがなかった、ブルーインパルスを初めて見ることができました! 震災もそうですし、最近のコロナもあって、うつむきがちなことが多いんですけど、ブルーインパルスを見るといやでも空を見上げて背伸びができる気がしました。ブルーインパルスを実際にあんなに近くで見ることができて、コックピットに入るという特別な体験もさせていただきました。こんなふうにいろんなことが前向きに、難しいかもしれないけど進んでいったらいいなと思います」とブルーインパルスの飛行に勇気をもらった様子。

あばれる君は「デコトラがすごかった! あんなにめちゃめちゃ派手な人が乗っているのに、みんな心優しくて一致団結している。チームワークを感じて東北の優しさを感じました。(一番印象に残っているのは)荷台が家になっているデコトラ! 住めるなと思いました。僕が芸人1年目に住んでいた家より広かった」と話し、加えて「ロケでは水中にもぐりましたが、冬の水の中はすごく寒かった…。でもこういう寒さに耐えて水質調査などをしてくれて、海のために身をていしてくれている人たちの偉大さも感じましたね」と感謝している。

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