【簡単レシピ】ソロキャンプでバーベキューをやるなら「シュラスコ」がオススメ!肉料理キャンパーが手順を解説

こんにちは。たまには真剣に肉と向き合ってみました くにぱぐです。我が家のファミリーキャンプでは、炭火焼のバーベキューがなんのかんので人気があるのですが、ソロキャンプでバーベキューをやるならどうやるべきか? を今回考えてみました。結果、ソロキャンプならブラジル式バーベキューの「シュラスコ」で食べる肉は最高という結論です。

ソロシュラスコは失敗知らずの絶品焼肉! 定番ソース「モーリョ」も美味しい!

※イメージ画像。本格的なブラジルのシュラスコ。

シュラスコはブラジルの代表的な肉料理です。

本場のシュラスコは、巨大な肉の塊を串に刺し、ぐるぐると回しながら炙り焼きにして、ナイフで肉を削ぎ落して食べていくという豪快なバーベキューです。

「おぎやはぎのハピキャン」の番組でも過去にシュラスコをじゅんいちダビッドソンさんが振る舞うシーンが登場していましたね。

シュラスコの味付けは基本的に岩塩だけ。また「モーリョ」と呼ばれるさっぱりとした野菜ソースも使います。

筆者撮影

このシュラスコをソロキャンプ用にアレンジしてみました。

とはいえ、モーリョをきちんと作った以外は、ブロック肉を串に刺してぐるぐる回しながら焼くだけですから、とても簡単です。

この「ぐるぐる回す」というのがポイントで、この結果、焦げ付いたり、硬くなったりというような失敗はほとんどおきません。しかも肉の中心がピンク色になり、キレイに焼き目がつき、味や食感も非常に美味しく感じられました。

はっきり言って、いつもの網焼きバーベキューより断然うまい! と思います。

味変のアイデアも柔軟にできますし、シュラスコは単に見た目が面白いだけのバーベキューではありません。道具もさほど揃えるのは難しくありませんし、是非一度チャレンジしてほしいです。

これだけ気を付ければ大丈夫! キャンプでシュラスコのポイント

まず、普段のバーベキューからどういう部分を変えればシュラスコができるのか、簡単に3つポイントをまとめてみます。

材料、道具、調味料が変わりますが、基本は炭火焼肉ではあるので、そんなに大きな変更点はありません

大概のキャンパーは思い立ったらすぐシュラスコができるのではないかと思います。

【肉】牛のブロック肉を使用する

筆者撮影

バーベキュー用の肉というと、通常はスライスされたカルビやハラミになりますが、シュラスコで使う肉は牛ブロック肉です。

本場ブラジルでは「ピッカーニャ・アルカトラ」と呼ばれる、日本でいうイチボ(お尻に近いモモ肉)を使うのが一般的ですが、今回は通常のモモ肉のほか、トモサンカク、ランプというモモ肉も試してみました。

結論としていずれもソロキャンプで食べる程度の小ぶりな塊なので、あまり硬さを感じることもなく、適度な食べ応えで美味しく頂くことができました。

そういう意味では市販の牛モモ肉なら問題はないかなと思います。

結果として、カルビなどよりも結構お安く食べられるので、通常のバーベキューより安価に済むというメリットもあるわけです。

【道具】長めの金串は必須! あとは炭火グリルがあれば完璧!

筆者撮影

シュラスコはブロック肉を回しながら焼くわけですが、ソロキャンプで手軽に焼く場合、くるくると回転させるというよりは、表を焼き裏を焼き…と繰り返し裏返しながら焼くようなイメージです。

ですので、バーベキュー用の40センチ程度の長めの金串があればOKです。

こうした金串はホームセンターのアウトドアコーナーに間違いなくあります。

こちらを炭火で焼いていくわけで、炭火グリルはお使いのものでよいと思います。今回私はユニフレームのユニセラに、オプションの焼鳥台をセットして使用しました。

差し渡しで金串がちょうど置けるサイズ感なので、半ば肉をほったらかしにしながら焼けるので便利でした。ユニセラはコンパクトなので、ソロキャンプにはもってこいですね。

【調味料】ズバリ岩塩だけで十分うまい! 味変をするならニンニクがおすすめ!

筆者撮影

後述するソース「モーリョ」を除くと、シュラスコの味付けは、岩塩がオーソドックスです。

今回は業務スーパーで購入したこちらのミルタイプの岩塩を使用しましたが、結構これだけでも美味しく食べられました。肉を焼き、切り落とし、岩塩を振りかけ、食べる。

ひたすらそれを繰り返す単純な料理なのですが、そのぶん肉そのものの美味しさがしっかり楽しめると思います。

とはいえ飽きてしまった場合、オススメなのは、スライスしたニンニクを肉に刺して焼くスタイルです。

筆者撮影

ニンニクの力強い香りが嗅覚を刺激し、食欲を促進すること請け合いです。また、いわゆる市販の焼肉のたれやバーベキューソースをお好みでかけてももちろん問題はありません。

さらに、黒瀬スパイスほりにしスパイスなど、調味されたアウトドアスパイスも劇的に味が変わって楽しいです。

お子様などは、そうした方法のほうが美味しく食べられるかもしれませんね。

焼き上げた肉にかけて美味しさ倍増! シュラスコ用ソース「モーリョ」

筆者撮影

シュラスコの代表的なソースである「モーリョ」は、野菜の酢漬けに近く、そのまま食べてもサクサクとした食感、さっぱりとした味わいで、まさにピクルス感覚の美味しさがあります。

焼き上げた肉にかけて食べてももちろん美味しいですし、箸休めとしてもありがたい存在です。色見も美しく、シュラスコを華やかにしてくれるので、是非作ってみることをオススメします。

なお、モーリョはキャンプ場で作るには材料が多いため、自宅であらかじめ作っておき、ジップロップ等で冷蔵保存してクーラーボックスに入れてキャンプ場に運びましょう

シュラスコ用ソース「モーリョ」の材料(4~5人前)

筆者撮影
  • パプリカ(赤・黄色) …1/3ずつ
  • ピーマン …1個(パプリカと同量程度)
  • ミニトマト …5個(パプリカと同量程度)
  • タマネギ …1/2個(パプリカと同量程度)
  • 白ワインビネガー …50cc
  • オリーブオイル …100cc
  • 黒瀬スパイス(なければ塩胡椒) …適量
  • ドライパセリ(あれば) …少々

華やかなモーリョの色は、赤と黄色のパプリカ、それとピーマン、トマト、タマネギで作られます。

それぞれ同量程度を刻みます。味付けは例によって黒瀬スパイスが簡単です。

なければ塩胡椒を使えばいいですし、醤油などを多少加えてもおいしいと思います。

どうしてもモーリョは多めに作るしかないのですが、作ってしまって余った分は冷凍保存もできるので、まとめて作り置きするとよいと思います。

シュラスコ用ソース「モーリョ」の作り方

筆者撮影

【1】まずはタマネギを刻み、水に15分程度さらしておきます。

筆者撮影

【2】タマネギをさらしている間、2種類のパプリカ、ピーマンは種を抜いて刻み、トマトも刻んでおきます。それぞれの色が同量程度あるのが理想です。

筆者撮影

【3】タマネギの水をよく切ったら、すべての野菜とオリーブオイル、ワインビネガー、あればドライパセリをボウルの中で混ぜていきます。

この時黒瀬スパイスで味付けをしますが、少しずつ黒瀬スパイスを振り、かき混ぜながらよい味のポイントを探していきましょう。

お好みのいい塩梅の味付けになれば、モーリョの完成です。

実際にシュラスコを作ってみよう! キャンプ場での手順を解説

手順というほどの手順はシュラスコにはないのですが、調理中の写真なども交えながら、実際私がどうソロキャンプでシュラスコを楽しんでいたかを書いてみます。

とにかくひたすら肉を食べてハイボールを飲んでいました。

手順1:炭火を起こす

筆者撮影

炭火グリルに炭をセットし、炭火を起こします。この段階でもう飲みながらですね。

筆者撮影

ユニセラの場合、ユニフレームの「森の着火剤」を3つほど底に並べ、ライターで着火すればそれだけで十分火が回ります。

ポイントとして、あまりギッシリと炭を詰めすぎると、肉が炭にくっついてしまいます。また、火勢が強すぎて、焼き加減の調整が難しくなります。

ですので、いつもより炭を少なめにし、遠火でじっくり焼くようなイメージを持っておきましょう。

手順2:肉に金串を通しておく

筆者撮影

肉に金串を通します。2本以上の金串を使うと、肉が勝手に回転しなくなります。

本場のシュラスコでは、長くて太い串(剣の場合もあります)で、大きな肉塊をグッと曲げてから貫くので1本の串でもコントロールがしやすいのですが、所詮はソロキャンプ。

そんなに大きな塊は食べられないので、2本串が無難です。なお、ブロック肉は3~5センチ程度の厚みでスライスしてから串を刺します。

手順3:肉を焼く

筆者撮影

炭火が十分に火勢を得たら、肉を焼いていきましょう。時折ひっくり返したり、ほったらかしたり。

多少焦げてもカリっとした歯ごたえがむしろ美味しいぐらいですし、内側まで焦げてしまうようなことは滅多にないので、あまり神経質にならず、お酒でも楽しみながら自由に焼いていきましょう。

手順4:肉を切り落とし、味付けして食べる

筆者撮影

焼けたかな、と思ったところでナイフで肉を切っていきます。内側の火の通りが怪しい場合、食べられそうな部分を切り落としたら、再度焼き直せばいいです。

切り落とした肉には、岩塩やニンニク、アウトドアスパイス、そしてモーリョなどをかけて味を楽しみながら食べます。

モーリョは単品で食べても美味しい箸休めになります。

あとはもう、酒を飲んで、さらに肉を焼く。ひたすら気のすむまでこれを繰り返しましょう。

私はこの日、なんのかんので600gぐらいは一人でシュラスコを堪能してしまいました。

シュラスコはファミリーキャンプでも楽しめる! バーベキューの新たな面白さを見つけよう!

筆者撮影

やってみてよくわかったのですが、シュラスコは実に大らかなバーベキューです。

普段のバーベキューは、「網の上に肉がギッシリならんで、急かされながら食べているようなイメージ」ですが、シュラスコはのんびり肉の焼けるのを待っている時間が長く、しかしその時間がまた楽しいのです。

どうしてもたくさんの肉はまとめて焼けないので、ゆっくり食べられるのもいいです。

シュラスコはソロキャンプの贅沢な時間にはぴったりですが、もちろんファミリーキャンプなどにも合うと思います。

その場合は、通販などで巨大な肉の塊を買ってみるのも面白いかもしれませんね。

シュラスコは普通にやれば失敗はしない簡単な料理ですし、ちょっと変わったバーベキューをしてみたいのなら、是非チャレンジしてほしいと思います。

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