2Kカメラ4台のリアルタイムAI推論処理などを展示するザイリンクス

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ザイリンクスは2022年1月19日~1月21日にかけて東京ビッグサイトにて開催されている「第14回 オートモーティブワールド(オートモーティブワールド 2022)」にて、自社のFPGAなどを活用したさまざまなソリューションの紹介を行っている。

パートナーの1社であるアヴネットと協力して行っているのは、4台の2Kカメラで会場を撮影して、リアルタイムで人物検知を行うというもの。具体的には、MipsologyのCNNアクセラレータ「Zebra」や物体の位置と種類を検出する機械学習アルゴリズム「YOLO v5」をVersal AIコアシリーズの「VC1902」に搭載。AIエンジン400個のうち8割とロジックセル1968Kのうち30%を使うことで、2Kカメラ4台をそれぞれ30fps(合計120fps)でそれぞれのカメラに映った大勢の人間のほとんどを認識できる様子を見ることができるものとなっている。

また、OKIアイディエスと協力して、Zynq UltraScale+ MPSoCのDynamic Function eXchange(DFX)機能を活用した動的に機能を変えるデモも行っている(DFXはもともと「パーシャルリコンフィギュレーション」と呼ばれていたものの発展形)。具体的には、会場を撮影している4つのカメラそれぞれに各フィルターで処理した映像をリアルタイムで表示。それぞれ別のフィルタにダイナミックで切り替えるというもので、デバイスの再起動なしに外部メモリから新たな機能を30msほどで読み込むことで、機能変更を可能とすることができる。

自動車分野では、例えば通常時はフロントセンシングで、パーキングにシフトチェンジした際にはサラウンドビューに機能を切り替える、といったことを1チップで実現できるようになり、回路サイズやBOMコストの低減などを図ることが考えられるようになるという。

このほか、Seeing Machinesとのデモは、実車を使ってドライバーモニタリングシステム(DMS)体験できるものとなっている。具体的には、ダッシュボード上に設置された魚眼レンズのような広視野角カメラによって、運転席と助手席の人物を捕捉。Zynq 7020に搭載されたFOVIO IPで搭乗者の視線追跡(アイトラッキング)によるよそ見検知や口元の動き(欠伸)、ジェスチャーなどの認識処理を可能とするものとなっている。

このFOVIO IPについては、すでにグローバルのOEM8社に採用されることが決定済みで、内訳としては米国4社、欧州3社、中国1社となっているとのこと。同社の日本法人としては、こうした採用実績を背景に、日本のOEMメーカーに働きかけをしていきたいとしている。