都城商業高3年の商品開発班(鳥丸政晃班長、7人)と都城市のカレー専門店トプカ(鳥丸政彦代表)で共同開発した2商品が、全国商工会連合会主催の特産品コンテスト「バイヤーズルーム」(昨年9月、東京)でいずれも賞を獲得。生徒はダブル受賞を喜んでいる。
同校は授業の一環で2018年度から同店と連携し商品開発を行っている。新開発の「宮崎フルーツコーラ」が今回の審査員特別賞を、先輩が開発し代々磨いてきたご飯のお供「宮崎辛飯」の第3弾が連合会賞を受けた。
7人は昨年4月に開発に着手。コーラは、店側から「クラフトコーラやレモンがブーム」とのヒントを得た。同店のスパイスに、いずれも減農薬で規格外の日南産レモン、小林産ユズを使い、サトウキビ由来の黒糖を加え添加物ゼロの「体が元気になるコーラ」を目指した。
120グラムのパウチ入り。炭酸や水、湯で割って飲むほか、菓子作りにも使える。アイスクリームにかけるとかんきつの香りが際立つという。
辛飯は「辛さが足りない」と既存商品を改善し「宮崎大辛飯」と命名。辛味を増すと同時に、SDGsの観点から地元産在来大豆「みやだいず」を加えて甘味も出し、パウチから瓶詰(90グラム)へ変更した。
同店代表の次男でもある鳥丸班長は「先輩の活躍を見てぜひ商品を開発したかった。出来に自信は持っていたが受賞はうれしい。商品作りはおもしろい」と笑顔だった。
商品はいずれもトプカで販売している。(電話)0986(36)6535。