3年目の今季「勝負」 NPB入り目標に練習 BCL栃木相葉投手

 BCリーグ、栃木ゴールデンブレーブスの相葉拓夢投手(20、板倉中―中越高出)が3年目となる今季に一層の飛躍とNPB(日本野球機構)入りを目指すと誓った。このほど板倉区で新成人のつどいがあり帰郷。旧友と会い、「夢を持ってチャレンジする」と決意を新たにした。

 初年度は練習生だったが、2年目の昨季に本契約し、主に中継ぎとして29試合に投げてフル回転し、防御率は6・07。左足を大きく引いた変則的なセットポジションから、右オーバースローで最速141キロの直球と昨季覚えたチェンジアップを投げ込む。直球は微妙に変化する癖球。今季も「中継ぎでやりたい」と意気込む。

左足を引いた独特のフォームを見せる栃木・相葉投手(チーム提供)

 豊原小3年で野球を始め、板倉スポーツ少年団―板倉中と投手。中越高に進み、公式戦のベンチ入りはかなわなかったが、監督の紹介もあり、卒業後はBCリーグ・栃木への入団を決意。トライアウトを受けて、まずは練習生として契約した。

 同チームには、ロッテなどで活躍した成瀬善久投手コーチ(36、選手兼任)がいて、体の連動性やフォームの改善、打者との駆け引きなどをじかに教わった。「考え方が違う」と多くを学ぶ。目標とするNPB入りへ、「今年が勝負。チャレンジしていく」と強く胸に刻んでいる。

年明けに帰郷した相葉投手。3年目の今季に飛躍を誓う

 身長181センチ、体重86キロ。右投げ右打ち。

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