東武鉄道 500系 3両編成3本増備、100系スペーシア後継モデルは4本_特急車両のポジショニングが2形式へ

川崎重工業 兵庫工場(川崎車両 神戸)から、東武鉄道 特急車両 500系 リバティ3両編成 3本 合計9両が出場。

JR貨物による甲種輸送が行われ、東海道線などを経て、栗橋へ。

編成番号は、515・516・517。東武500系リバティは17本体制に。

500系・N100系で100系スペーシア・200系りょうもう置き換えすすむか

東武500系リバティは、観光・ビジネス・通勤通学など、普段づかいを想定した幅広いニーズに対応するモデル。

東武鉄道はもともと、日光や鬼怒川といった観光地へむけて、特急けごん・きぬ といった伝統特急を走らせ、この列車に1720系デラックスロマンスカーや100系スペーシアをあてて運行してきた。

こうした観光需要に特化した6両固定編成モデルから、3両基本編成で多彩な併結パターンや支線への定期運行を可能にするフレキシブル性を備えた500系リバティへとシフト。

この500系が、リバティけごん・リバティきぬ・リバティ会津のほか、野田線直通のアーバンパークライナーなどにあたり、東武鉄道路線ネットワークの優等列車を担っている。

そして100系スペーシアの後継モデルもすべて500系リバティに置き換えるのではなく、N100系6両固定編成も4本、2023年に入れる。

500系リバティが川崎重工業でつくっているのに対し、このN100系は日立製作所でつくる。

また500系リバティは鬼怒川線の先、野岩鉄道・会津鉄道まで直通し、会津田島まで入るのに対し、N100系は東武線内のみの浅草~東武日光・鬼怒川温泉の間を走らせる計画。

―――日光・鬼怒川の観光需要に応えるN100系、普段づかいの東武線特急ネットワークを幅広く担う500系。そんなポジショニングに進化していく見込み。

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