「2022年本屋大賞」に西加奈子『夜が明ける』がノミネート!再生と救済の物語に共感の声が止まらない!

昨年10月に新潮社より発売された、 西加奈子の最新長編『夜が明ける』が、 「2022年本屋大賞」ノミネート作品となることが決定。 大賞の発表は4月の上旬を予定。 直木賞受賞作『サラバ』から7年、 本屋大賞第7位『i』から5年。 西さんが「当事者ではない自分が書いていいのか、 作品にしていいのか」という葛藤を抱えながら、 それでも社会の一員として、 作家のエゴとして書き抜いた渾身の作品『夜が明ける』。 本作は、 2022年1月11日放映のNHK「ニュースウォッチ9」でも紹介された。 小説に込めた「助けて」と声を上げてほしいという祈りや想いを、 現在、 カナダで暮らしている西に和久田麻由子アナウンサーがインタビューしている。

小泉今日子コメント (俳優)

今、 社会の中で、 気付かなくちゃ、 感じなくちゃいけないことがきっちり書いてある。

是枝裕和コメント(映画監督)

読んでいる間中、 自分も主人公と同じように経験した「痛み」が胸にこみ上げ息が苦しくなった。 これが小説であることをしばしば忘れ、 その度に本を閉じたが、 読み終わったときに感じたものは「希望」に近い何かだった。 「幸福」とも「解放」とも違う、 何かだった。

仲野太賀コメント (俳優)

息を殺しながら生きなくてもいいように、 誰かの心が壊れないように、 この物語が生まれたんだと思う。

二階堂ふみコメント (女優)

ページを捲る度に、 五感が研ぎ澄まされる。 匂い、 味、 温度、 小さな痛み。 この国に、 アキはどれほどいるのだろう。 人間は脆く、 そして哀しい。 どこまでも、 哀しい。 だからこそ"優しさ"の奇跡が生まれるのだと、 西先生の綴る文章から感じました。 これは遠い誰かの話では無く、 間違いなく"我々の話"であると思います。

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