4人のミュージシャンがPodcastに出演し『ザ・ビートルズ:Get Back』について語る

The Beatles - Photo: Courtesy of Apple Corp

ドラマーのデニース・ディケン(スミザリーンズ)、ベーシストのアリオン・サラザール(元サード・アイ・ブラインド)、マルチインストゥルメンタリストのパット・サンソン(ウィルコ、ザ・オータム・ディフェンス)、ルーサー・ラッセル(元ビッグ・スターのジョディー・ステファンズとのデュオ、ゾーズ・プリティ・ロングズのメンバー)が、ロバート・ロドリゲス(映画監督とは同姓同名)のポッドキャスト“Something About The Beatles”に出演し、現在ディズニープラスで配信中のドキュメンタリー映画『ザ・ビートルズ:Get Back』をミュージシャンの視点から語った。

<ポッドキャスト“Something About The Beatles”>

この映画に感動したというこの4人による、今作のレコーディング・プロセスにおいて独創性が果たす役割についての洞察は非常に興味深く、彼らの見解は、ザ・ビートルズというグループの魅力が、彼らの大いなる制作への意欲と並外れた共同作用に拠るところが大きいという点をミュージシャンではないファンにもより深く理解させてくれる。

映画『ザ・ビートルズ:Get Back』を監督したピーター・ジャクソンも、先日このポッドキャストにゲスト出演。元々このポッドキャストのファンだったという彼は、マイケル・リンゼイ=ホッグが残した膨大な映像や、8時間に及ぶこの映画の上映時間にも収まりきらなかった情報をカバーするかのように約3時間の対談を行った。

映画『ザ・ビートルズ:Get Back』は、この50年間で唯一、プライベートな映像アーカイヴへのアクセスを許されたピーター・ジャクソンが、マイケル・リンゼイ=ホッグが1969年1月に撮影した60時間以上の未公開映像と、150時間以上の未発表音源を、3年かけて復元・編集したことで実現した。

同映画は、当時の親密なレコーディング・セッションの様子や彼らの最後の2作のアルバム『Abbey Road』と『Let It Be』に収録されている楽曲の制作風景を通して、個人や仲間としての関係性が問われていた時期のザ・ビートルズの全貌を初めて解き明かしている。

ピーター・ジャクソンは米ニューヨーク・タイムズ紙の取材にこう語っている。

「1970年のマイケル・リンゼイ=ホッグが見せられなかったものをすべてお見せします。非常に揺るぎない内容になっています。素晴らしい友人でもあったこの4人の偉大なミュージシャンが、部屋に閉じこもって、これらの楽曲を作り上げていく過程をすべてスクリーンでご覧いただけます 」

Written By Will Schube

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