「まん延防止」21日から 長崎市、162公共施設休館 感染対策徹底を呼び掛け

感染対策の徹底を呼び掛ける田上市長=長崎市興善町、市消防局

 新型コロナウイルス感染者の急増に伴い、21日から政府の「まん延防止等重点措置」の適用区域となることを受け、長崎市の田上富久市長は20日会見し、市内162公共施設を21日から順次休館すると発表した。期間は2月13日まで。田上市長は「医療崩壊が間近に迫った危機的な状態」と市民に感染対策の徹底を呼び掛けた。
 休館施設は、グラバー園や長崎原爆資料館、出島メッセ長崎のほか、各地区の公民館やふれあいセンターなど。夜間急患センターや保育所など市民生活に不可欠な33施設は通常通り利用が可能。市立図書館は休館するが、予約貸し出しはできる。
 市主催のイベントは緊急性が高いものを除き、2月20日までは原則中止や延期、無観客での開催とする。市立長崎商業高は週明けから1月末まで分散登校を予定している。
 3回目のワクチン接種を促進する。2回目接種からの間隔を6カ月に前倒しする対象者に、デイサービスなど通所サービス事業所の利用者と従事者(計約4300人)らを加えた。体制が整い次第、順次接種する。
 市立以外の施設では、国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館は21日から2月13日まで臨時休館。同じ期間、県立総合運動公園や県立百花台公園など県内5カ所の県立都市公園も、テニスコートやサッカー場といった有料公園施設と大型遊具などの使用を停止する。


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