大島紬 産地一丸でPR 京都で初の合同商談会 奄美世界遺産を追い風、3年越し実現 鹿児島の3団体

 本場大島紬の織元などでつくる鹿児島県内3団体は20日、京都市で初の合同展示会を開いた。新作を中心に1500反ほどを3日間にわたり展示販売。「奄美・沖縄」の世界自然遺産登録決定も追い風に、問屋や呉服店が集中する京都で販路拡大を狙う。

 奄美市の本場奄美大島紬協同組合、鹿児島市の本場大島紬織物協同組合、藤絹商工協同組合が主催した。

 新型コロナウイルスの影響で延期や中止が続き、企画から3年越しに実現した。20社が出展。会場の京都経済センターに泥染めや白大島などの反物がずらりと並び、機織りの実演もあった。商談コーナーは盛況で一般消費者も多く来場した。

 本場大島紬織物協同組合の大瀬輝也理事長は「奄美と鹿児島の反物がこれだけそろうことはめったになく、大島紬のすごさを改めて感じてもらえるのでは。コロナは心配だが、一人でも多くの方に魅力を知ってほしい」と話した。

新作の大島紬の反物が並ぶ会場=京都市の京都経済センター(本場大島紬織物協同組合提供)

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