こんにちは!アウトドア系YouTuberのSLOWCAMPです。今回は、冬キャンプに欠かせない湯たんぽを紹介します。湯たんぽと言っても、昔ながらの「金属製トタン湯たんぽ」です。サイズ違いの湯たんぽを3つ用意して、保温力に違いがあるかどうかを検証します!
冬キャンプにおすすめなレトロ懐かしい『金属製トタン湯たんぽ』の魅力!
今回は冬キャンプに便利な、金属製トタン湯たんぽを紹介します。
ポリ製湯たんぽの場合、沸かしたお湯を流し込む作業が都度必要ですが、金属製トタン湯たんぽは、沸かしたお湯を入れなくても直火で加熱できる点が最大の特徴です!
使用する毎に、面倒な水の入れ替えがいらず、IH調理機でも加熱できる点も魅力です!
金属製トタン湯たんぽ3種をレビュー
それでは、3つの金属製トタン湯たんぽを用意しましたので、それぞれ見ていきましょう!
金属製トタン湯たんぽ①:マルカ湯たんぽA(エース)2.5L
まずは、金属製トタン湯たんぽの大定番、『マルカ湯たんぽA(エース)2.5L』です。
『マルカ湯たんぽA(エース) 2.5L』スペック
- 価格:2,452円(税込)(2021年11月時点)
- サイズ:約29.5×21.6×7.4cm(トタン板厚:約0.5mm)
- 重量:0.61kg
- 素材:溶融亜鉛メッキ鋼板、真鍮(口金)、パッキン(合成ゴム)
サイズは、29.5cm×21.6cm。
厚みは7.4cm。
キャンプにこの大きさは、ちょっと気になります。
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ただでさえ荷物の多い冬キャンプですからね……。
そこで、もっと軽量化できないものかと、コンパクトな湯たんぽを新たに購入してみました!
金属製トタン湯たんぽ②:土井金属化成 トタン湯たんぽminiまる 1.2L
容量がマルカ2.5Lの約半分の『miniまる』です。
『土井金属化成 トタン湯たんぽminiまる 1.2L』スペック
- 価格:2,041円(税込み)(2021年11月時点)
- サイズ:約20.5×6.4cm(トタン板厚:約0.5mm)
- 重量:0.49kg
- 素材:溶融亜鉛メッキ鋼板、真鍮(口金)、パッキン(合成ゴム)
容量はマルカ2.5Lの半分でコンパクト
容量は1.2Lと小さくなっていますが、基本的な材質はマルカと同じです。もちろん、直火もIHも対応しています。
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見た目がコロンとして可愛らしい丸い湯たんぽですね!
カラー展開されていますが、こちらは加熱できませんのでご注意下さい。
じょうごが付属
miniまるに付属している「じょうご」は、注ぎ口にカッチリとはまります。
マルカの湯たんぽの注ぎ口も同じサイズのようで、このじょうごがピッタリはまります。
いずれの口金キャップにも空気調整弁があって、熱による湯たんぽの内圧を自動で調節してくれます。
金属製トタン湯たんぽ③:マルカ湯たんぽミニゆたA(エース)600ml
3つ目は、miniまるよりも容量がさらに半分(600ml)の『ミニゆたA』です!
『マルカ湯たんぽミニゆたA(エース)600ml』スペック
- 価格:2,580円(税込)(2021年11月時点)
- サイズ:約W17×D14×H5.3cm(トタン板厚:約0.5mm)
- 重量:0.26kg
- 素材:溶融亜鉛メッキ鋼板、真鍮(口金)、パッキン(合成ゴム)
手のひらサイズでコンパクト!
容量はminiまるの半分(600ml)で手のひらサイズ!
マルカ2.5Lと重ねてみると、大きさの違いは一目瞭然。
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このサイズ感でどのくらい保温できるのか気になるところです。
コンパクトなシングルバーナー「SOTOアミカス」との相性は?
保有しているストーブの中で1番コンパクトなSOTOのアミカスに乗せてみます。
小さなゴトクがミニゆたAをしっかりと捉えています。
miniまるも底面がフラットな形状なので、上手くバランスが取れています。
マルカ2.5Lも乗せられますが、倒れる危険があるので大きめのストーブを推奨します。
湯たんぽカバーは付属品や無印良品を使用
金属製トタン湯たんぽには、カバーが必須です。
今回筆者は付属品に加え、無印良品で用意しました!
無印良品 鹿の子湯たんぽカバー(中)
miniまるにはカバーが付属しません(色付きには付属あり)ので、無印良品の『鹿の子湯たんぽカバー(中)』を購入してみました。
『無印良品 鹿の子湯たんぽカバー(中)』スペック
- 価格:790円(税込)
- サイズ:29×23cm
- 重量:約100g
- 素材:ポリエステル100%
肌触りが良く、とても気持ちいいです。
今シーズンは色がベージュのみの展開なので、汚れは目立ちそう……。
上下には多少の遊びがありますが、左右にはぴったりフィットしています。
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紐ではなくファスナーなので、使用中に紐が解けて「熱っ!」なんてことはなさそう。
ミニゆたAはカバー付き
マルカのミニゆたAには、紐で縛るタイプのカバーが付属しています。
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マイクロファイバー素材でふわふわです!
無印良品 鹿の子湯たんぽカバー(大)
マルカ2.5Lの湯たんぽカバーが薄汚れていたので、無印良品で大サイズも購入してみました。
『無印良品 鹿の子湯たんぽカバー(大)』スペック
- 価格:990円(税込)
- サイズ:34×27cm
- 重量:約120g
- 素材:ポリエステル100%
マルカ2.5Lには大サイズが丁度よくフィットします。
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無印良品の湯たんぽカバーは、3サイズいずれも1,000円以下で購入できます!
トタン湯たんぽにお湯を沸かしてみよう
それでは、湯たんぽに水を入れて沸かしてみましょう!
『トランギア325ケトル 0.6L TR-325』スペック
- 価格:2,530円(税込)
- サイズ:14×14×7.9cm
- 重量:約200g
- 素材:アルミニウム
トランギアのケトルとミニゆたAは、どちらも600mlで同じ容量ですね。
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湯たんぽあるあるですが、何故かいつも注ぐ時に溢れます(笑)
【直火で湯たんぽを温める方法】
1.水量は沸騰時に吹きこぼれない程度(7分目位)を目安にして加熱します。
2.加熱後、お湯を継ぎ足して満水にした状態で使用します。
冷めた時に内部の気圧変化で本体が歪む恐れがあるので注意しましょう!
マルカ2.5Lは容量も多いので、沸かしたお湯を注ぐのも大変!大きなヤカンも必要になります。
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水道水を蛇口から注いで直火で直接加熱できるのは、金属製湯たんぽのメリットです。
……と色々説明しておきながら、私はいつも満水状態で加熱します。その理由は後ほど。
所有しているストーブやコンロを総動員して加熱します。
!注意!
加熱時は必ず口金キャップを外してください!
キャップをしたまま加熱すると、爆発等の重大事故が起こる可能性があります。
温度の計測には、非接触式赤外線温度計を使用します。
燃焼機器によって火力は違うものの、小型のミニゆたAが一番先に沸騰しました。
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案の定、水量が多いため吹き溢れてしまいました。
ポイント1:沸騰する直前で火を止める
飽くまで個人的なやり方なので参考程度にして頂きたいのですが、音と泡の出方で沸騰する直前を見極めて火を止めれば、満水状態でもこのように吹き溢れることはありません。
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沸騰後に不足分を後から継ぎ足すなんて、別途お湯を沸かす手間もかかるし、水を入れようものなら温度が下がってしまいますし、何より面倒ですよね。
ポイント2:注ぎ口と火力調整レバーの位置をずらす
沸騰直前で火を止めようとした瞬間、吹きこぼれて手を火傷するなんてことが無いように、注ぎ口の近くに火力調整レバーが来ないようずらして湯たんぽを置きましょう。
ポイント3:満水状態にしたらキャップを閉める
もしお湯が吹き溢れた時には、継ぎ足して満水にします。
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空間があるとお湯が冷めた時に内部の圧力変化で、湯たんぽ自体が凹む原因となります。
ポイント4:加熱後は革手袋の着用を忘れずに
加熱した湯たんぽを触ると火傷しますので、革手袋を使用した上で口金キャップを閉めます。
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熱しても見た目に変化がないので、時々忘れて「熱っ!」ってなりがちなので注意です!
トタン湯たんぽの保温力を検証!
ここからは保温力検証です。
湯たんぽはそれぞれカバーに入れて、左からマルカ2.5L、ミニゆたA、ミニまるの順で置きました。
使用するのは綿素材のシュラフ。快適温度は10℃くらいだったと思います。
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それでは、実際のキャンプを想定して、湯たんぽの温度変化を測定していきましょう!
22:00|検証スタート
時刻は夜の22時、室温21℃(撮影時期は11月初旬です)。
カバーをした状態ですが、どの湯たんぽも概ね40℃後半です。
カバーの違いが影響しているのか、わずかにミニゆたAの温度が高くなりましたがほぼ同じです。
1:00|スタートから3時間後
容量の一番小さいミニゆたAだけ、温度が下がっているのがわかります。
8:00|スタートから10時間後
朝になりました。キャンプにしてはちょっと遅めですね。
軒並み温度が下がっているものの、マルカ2.5Lとminiまるの温度変化はほとんど同じです。
カバーを外して計測
最後にカバーを外して計測します。反射して計測できなかったため、ガムテープ越しの温度となります。
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この検証から、やはり容量に比例して保温力が高くなると分かりました!
保温力検証の結果から冬キャンプにおすすめの湯たんぽは?
本体の大きさ(携行性)と保温力のバランスを考えると、3種類の中ではminiまるがキャンプ用途には最適解かと思います!
保温力の低いミニゆたAは、小回りが効くという利点を活かして、湯たんぽというよりカイロ的な使い方もありかなと感じました。
冬キャンプの防寒対策にトタン湯たんぽ! 携行性や保温力のバランスから選ぼう
昔ながらのトタン湯たんぽをご紹介しました。個人的には冬キャンプにはminiまるが丁度よく感じましたが、ご自身のキャンプスタイルなどによってベストなサイズは変わることもあるかと思います。使いやすいベストな湯たんぽで冬キャンプを快適に過ごしましょう!
こちらの記事で紹介した内容は、動画でより詳しく見ることができます。ぜひチェックしてみてください!
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