【高校発・みやざきSDGs】ー36ー福島(上) 商品開発や観光PR

生徒が開発した「パカラアンダギー」の販売

 本校は学校設定教科「地域創生学」を開講している。地域創生クラスは「地域創生学1・2」、探究科学クラスは「地域創生探究」において、地域の課題解決や活性化に向けた方策を模索している。

 今回は、地域創生クラスの活動を紹介したい。本クラスでは、2年次に地域資源を生かした商品開発や観光PRなどの情報発信を行い、3年次には地域防災について取り組んでいる。2019年には本校、串間市及び地元経済団体による「包括連携協定」を締結。スローガンに「学びのフィールド・串間の大人がみな教材!」とうたわれている通り、「地域創生学1・2」では串間の方々と触れ合う機会が増えた。

 商品開発では、地域の方へのアンケート結果や地元企業の協力を受け、串間の特産を生かした商品開発と販売活動を行っている。観光に関する情報発信では、「道の駅くしま」とその周辺飲食店や観光施設をPRするチラシを作った。生徒たちは店舗や施設に直接取材を行い、商品や経営者の思いに触れることができた。また地域防災では、本校が避難所となった際に、自ら考えて避難所運営に協力できるように、串間市危機管理課や防災士ネットワーク、消防等から現在も指導を受けている。

 串間市には、SDGsの目標4「質の高い教育をみんなに」を実現できる環境が整っている。生徒たちはこれらの活動を通して、「本気で考えて提案し、行動すれば、串間の大人は理解、協力してくれる」と自らの実践に手応えを感じている。(教諭・大淵圭介)

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