日本ハム新庄監督が投打の柱に“公開ノルマ”「上沢君は17、近ちゃんは30発」

新ユニホーム発表会見に出席した日本ハム・新庄剛志監督【写真:荒川祐史】

新ユニホーム発表会見、2012年入団の同期コンビに大きな期待

日本ハムは21日、今季から使用する新ユニホームを発表した。札幌ドームで行われた会見には新庄剛志監督と上沢直之投手が同席し、さらに近藤健介外野手もリモートで参加。指揮官は11年目を迎える2人に記者会見の場で「公開ノルマ」を設定した。

新庄監督が設定したのはともに自己最高となる高いノルマだった。2012年入団の同期コンビを、チームの中心選手と捉えている証拠だ。今季の2人への期待を問われた指揮官は「上沢君は……彼の力なら17(勝)。近ちゃんに関しては30発。期待しないけど、期待します」と口にした。

新ユニホームの感想に続いて、開幕投手争いについて問われた新庄監督は、昨季新人ながら10勝した伊藤大海投手の名も上げて横一線の争いを強調した。これに上沢は「横一線というのは、今までもそういう気持ち。そのなかで競争に勝ち抜いていかないと、長くプロ野球生活は送れない。そういう危機感を持って今まで通りやりたい」と呼応。キャンプから結果を残して、競争を勝ち抜くつもりだ。

また、昨季チームトップながら11本塁打の近藤には、30本塁打という大きな期待をかけている。「ちょっとしたポイントを覚えれば、30発くらい簡単に打てる。期待はしていないけど、期待します」と、球界を代表する出塁マシンのさらなる進化に期待している。

さらに、入団から捕手、内野、外野と様々なポジションをこなしてきた近藤に「近ちゃん、どこ守りたいの? レフトとライトはどっちが好き?」と公開取材。近藤は「レフトの方がいいです」と応じる一幕もあった。

自主トレ中、口髭を伸ばしていた近藤はこの日に併せてそり落としたという。新庄監督は「顔が3年目みたいな顔しているよね。若いよね」。ユニホームも一新して出直しを図るチームに、ベテラン然とした選手はいない。ビッグボスの仕掛けによる活力に溢れている。(Full-Count編集部)

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