ストッキング製造のアツギ、むつと盛岡の生産拠点閉鎖へ 600人を解雇

© 株式会社河北新報社

アツギ東北のむつ事業所=むつ市下北町

 ストッキング製造大手のアツギ(神奈川県海老名市)は、子会社のアツギ東北(青森県むつ市)での生産業務を5月末で終了すると発表した。新型コロナウイルス感染拡大に伴う需要低迷を受け、むつ、盛岡両市の生産拠点を閉鎖する。2拠点の従業員約600人が解雇される見込み。
 むつ市の拠点はアツギの国内主力工場として500人以上を雇用する。盛岡市の拠点では約100人が働いていた。アツギは生産能力を中国に集約する。
 アツギは2019年3月期連結決算で赤字に転落。21年3月期の経常損失は19億9500万円だった。経営のスリム化に向け、アツギ東北は20年に希望退職者約330人を募集したり、21年に青森県野辺地町の工場を閉鎖したりしていた。
 むつ市産業雇用政策課の担当者は「閉鎖に驚いている。従業員が失業した場合の支援策を早急に検討する」と話した。
 ストッキング増産に対応するため、前身となるアツギの子会社が1966年、むつ市に進出。アツギ白石(白石市)などと合併して2007年にアツギ東北が設立された。一時はむつ市の拠点だけで1000人超の従業員がいた。アツギは20日に拠点の閉鎖を決定、発表した。