SNSで読者が市場を動かす事ができる時代、17年前に出版された本が再注目!

17年前に出版された本『CHANCE』が、 チャンネル登録者数 42万人のビジネス系YouTube「学識サロン」内で紹介され再び注目を集めている。 本書は2005年に単行本が刊行され、 2017年に文庫化された。 昨年は「TikTok売れ」が注目され、 消費の動線が変わってきている事があきらかになったが、 「TikTok」に限らず良いものはSNSでシェアされ市場を動かすことができる一例として、 本書も度重なる重版が続いている。

ビジネス書でもあり、 ドラマチックな展開で サクセスストーリーとしても楽しめる

「サラリーマンになるのはいやだ!」 と独立を志し、 いろいろな事業を試みては、 失敗を繰り返す泉卓也は、 ある日偶然、 フェラーリに乗る弓池という成功者と出会う。 なぜ自分はいままでうまくいかなかったのか? どうすれば成功者の仲間入りができるのか?人生で成功するということはいったいどういうことなのか? 数々の試練を乗り越えながら、 弓池から多くを学び取っていった卓也が導いたその答えとは。 経営者としての成功を夢見る主人公が、 ある成功者との出会いにより数々の試練を乗り越えて成功するまでを描く、 物語風のビジネス書。

SNSで読者が市場を動かす事ができる時代

飛鳥新社では、 昨年『変な家』や『私が見た未来』など、 YouTubeをきっかけに生まれた企画が立て続けにベストセラーとなり、 SNSが本と読者の出会いを生み出す役割を担うものとして、 相互作用の効果を目の当たりにしてきたとのこと。出版社は新刊や今動きがある本に対して優先的に販促活動に力をいれているため、 出版から時間が経っている本は販促期間も終わり、 社内でも埋もれていく運命にあります。 出版不況による書店の減少で本との偶然の出会いがなくなりつつある今、 今回の件は、 埋もれてしまっている本を再評価に繋げる力があると感じる出来事だったそうだ。 17年前に刊行された本だが、 現代でも通用する普遍的なテーマと物語自体の面白さから、 口コミによりジワジワと支持を集めている。 コロナをきっかけに、 会社に頼らない生き方を求め独立やフリーランスを考えている人や、 企業したけどなかなか軌道に乗らないと悩んでいる人には、 特におすすめの書籍。

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