SBK引退のチャズ・デイビス、Aruba.itレーシング・ドゥカティのライダーコーチに就任

 1月20日、スーパーバイク世界選手権(SBK)に参戦しているドゥカティのファクトリーチーム、Aruba.it レーシング-ドゥカティは、2021年限りで現役を引退したチャズ・デイビスがライダーコーチに就任したと発表した。

 イギリス人のデイビスは、2002年にロードレース世界選手権125ccクラスで世界デビューを果たし、2003年から2006年には250ccクラスに参戦する。そして、2007年には代役ではあるが、MotoGPに3戦出場した経験がある。

 2007年と2008年はAMAスーパースポーツチャンピオンシップ、2009年からはスーパースポーツ世界選手権(WSS)に戦いの場を移して2011年にチャンピオンを獲得。そして2012年からSBKにエントリーしていた。

チャズ・デイビス

 SBKでは、アプリリア、BMWを駆り、2014年からはドゥカティに移籍。2015、2017、2018年はランキング2位に輝き、2021年限りでSBKの現役ライダーを引退した。通算32勝を含む99度の表彰台、ドゥカティでは28勝を含む89度の表彰台を獲得した。

 そんなデイビスは、2015年から2020年まで過ごしたAruba.it Racing – Ducatiのライダーコーチに就任し、2022年シーズンからマイケル・ルーベン・リナルディ、アルバロ・バウティスタ、そしてスーパースポーツ世界選手権(WSS)に参戦するニッコロ・ブレガのサポートを行う。

SBK:チャズ・デイビス(Aruba.it Racing – Ducati)

■チャズ・デイビス
「僕はレースの世界の一部であり続けること、特にレーシングキャリアの中で最高の年月をともに過ごしたAruba.it – Ducatiファミリーの一員であり続けることができるから、本当にワクワクしている」

「『フェンスの反対側』からアクションを見るのは興味深いことになるだろう。ドゥカティの公式ライダーとして7年間の経験があり、ドゥカティのV2とV4の両方のバイクに関する知識があるから、チームの将来の成功に貢献できる十分な準備ができていると信じている」

「2022年のSBK/WSSには優秀なライダーがいて、彼らのポテンシャルを最大限に引き出すために、できる限りのことをする。この機会を与えてくれたステファノ・チェッコーニ、フィール・レーシング、ドゥカティに感謝するよ。スタートが待ち遠しい!」

■ステファノ・チェッコーニ(Aruba.it Racing – Ducatiのチーム代表)
「チャズと私たちのチームの両方にとって新しい役割となるが、チャズを再び頼りにできることを嬉しく思う。彼の経験は確かに私たちのライダーにとって大きな助けとなり、彼らのポテンシャルを最大限に発揮できるようになるだろう」

「パニガーレV2は、チャズが過去数年にわたって素晴らしい結果を達成した2気筒スーパーバイクのDNAを備えており、スーパースポーツプロジェクトに貢献することは、ニッコロ・ブレガとチームの両方にとって重要なものとなるだろう」

© 株式会社三栄