沖縄県、大規模会場での3回目接種実施 コロナワクチン、予約定員に達せず空席も

 沖縄県は22日、医療従事者や高齢者施設の職員らを対象者に、3回目接種を那覇市の県立武道館に開設している新型コロナウイルスの「県モデルナワクチン接種センター」で実施した。計68人が接種した。県が大規模接種センターで3回目接種を実施したのは初めて。この日は予約が定員に達せず、空席が目立った。
 28日は午後6時半から7時半に接種を実施する。1日当たりの接種人数は150人で、県は接種対象者の早めの予約を呼びかけた。
 同接種センターを訪れた高齢者入居施設の職員の男性(44)=うるま市在住=は「感染が急激に拡大し、勤め先では入居者と家族の面会を制限している。入居者に感染させないため、早めに3回目を接種した」と述べた。
 同接種センターでの対象は、2回目接種から8カ月を経過した18歳以上の県内在住者。さらに政府が昨年12月に発表した前倒し接種の対象となる、医療従事者、高齢者施設やデイサービスの利用者や職員。病院・診療所の入院患者は2回目から6カ月が経過していれば追加接種できる。接種に必要な書類は市町村から届いた追加接種用の接種券、運転免許証などの本人確認書類。予約は(電話)098(943)2993かインターネットhttps://okinawa-covid.jp/
 (呉俐君)
【関連ニュース】
▼【ひと目で分かる】沖縄のコロナ感染状況
▼オミクロン株の可能性 沖縄「第6波」で初の死者
▼沖縄の感染拡大「実態反映していない可能性」 厚労省会議・脇田座長 
▼沖縄コロナ、最大900人が「大阪の感染者」扱いに なぜ?
▼「陽性者、見つけた時には家族も…」オミクロン短すぎる潜伏期
▼「自ら検査、オンライン診察」沖縄県が新構想 医療ひっ迫で
▼ランチでドライブで披露宴で…沖縄のコロナ感染7例
▼病床使用率は緊急事態レベル…宣言適用に慎重な理由

© 株式会社琉球新報社