長崎県高校新人サッカー 女子 鎮西学院V11 男子 創成館など4強 きょう準決勝

【女子決勝、鎮西学院-海星】前半19分、鎮西学院のFW山口が囲まれながらもキープする=長崎市総合運動公園かきどまり陸上競技場

 サッカーの県高校新人大会第3日は22日、長崎市総合運動公園かきどまり陸上競技場で女子決勝が行われ、鎮西学院が海星を5-0で退けて11連覇を決めた。
 九州でも上位常連の鎮西学院と、部員不足でメンバー登録10人ながらPK戦で決勝進出を決めた海星の対戦。鎮西学院は数的優位を生かして攻め立て、FW増田とDF黒田のゴールで前半に2点を先行した。海星はGK山田のセーブで粘ったが、後半も鎮西学院が3点を加えて快勝した。
 このほか、長崎市内で男子準々決勝4試合を実施。創成館が長崎南山に3-1で競り勝ったほか、国見、長崎総合科学大付、長崎日大が順当に4強入りした。
 最終日は23日、同競技場で男子準決勝2試合を行い、九州大会に進む2校を決める。コロナ禍のため決勝を取りやめ、上位2校を「両校優勝」とする。

◎女子・鎮西学院 隙を与えず今年も圧倒

 新チームになっても鎮西学院は他を寄せ付けない強さを発揮した。女子決勝のスコアは5-0にとどまり、川原監督は「力はあるのに、まだサッカーを知らない」と納得いかない様子だったが、打たれたシュートはゼロ。後半途中までGK山本の元へボールが達する隙さえ与えずに圧倒した。
 海星が自陣のスペースを消して守ってきた中、ショートパスに個人技を織り交ぜながら着実に前進。得点が物足りないと見ると、2-0の後半8分からは「2-4-4」の超攻撃的布陣で押し込んだ。
 コロナ禍で大会が減ったこともあり、ここ2年間は夏冬の全国大会に進めていない。大舞台を経験したメンバーがチーム内にいなくなったのは痛いが、練習試合で全国の強豪から白星を挙げるなどポテンシャルは高い。この日2点目を決めた新主将のDF黒田は「九州優勝と全国8強が今年の目標」と意気込んだ。


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