雲仙出身、初の高校生平和大使 「被爆地の意識高め発信」 羽山さん、市長に抱負

高校生平和大使の活動を報告する羽山さん=雲仙市役所

 長崎県雲仙市出身で初めて高校生平和大使に選ばれ活動している県立島原高2年、羽山嵩裕さん(17)が14日、雲仙市役所に金澤秀三郎市長を訪ね、「県内全体で被爆地の意識を高め、世界へ発信する使命感にかられている」と抱負を語った。
 羽山さんは昨年6月に19都道府県から選ばれた第24代大使35人(うち本県8人)の1人。島原半島の高校生の選出は初めて。
 羽山さんは祖母の兄が長崎市で被爆し、祖母から原爆の話を聞いて育った。大使応募の動機について「使命感と責任感を持って平和活動に携わりたいと思うようになった」と説明した。
 高校生1万人署名活動について、新型コロナ禍で取り組んでいるデジタル署名の告知カード配布に触れ、「雲仙市でも後輩や友人が署名に協力してくれるようになり、輪が広がりうれしく思っている」と報告した。
 金澤市長は「高校生大使は世界中から大変注目されている活動。若い力と新たな発想で、より一層活躍していただきたい」と激励した。


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