ダイハツ 新型アトレーデッキバンにルーフテントや浴槽を備えた驚きのカスタムを施したモデル「アトレーデッキバン キャンパーVer.」が東京オートサロン2022で登場した。さらに、携行コンテナの搭載にリフトアップ、オフロードタイヤの装着でアウトドアレジャーを思いっきり満喫できる仕様となっている「アトレーデッキバン キャンパーVer.」を解説していく。
バンとトラックのいいところを組み合わせた新型アトレーデッキバン
昨年12月にフルモデルチェンジを果たしたダイハツ アトレー。新型は全車4ナンバー登録の商用車となったことも話題となったが、もうひとつの話題が「デッキバン」がアトレーにも設定されたということだ(ちなみに従来通りハイゼットにもデッキバンは設定される)。
デッキバンとはバンとトラックのいいところを組み合わせたようなもので、雨に濡れると困るものは車内に、汚れものはリアのデッキに収納できるので趣味に仕事に大活躍してくれる。
ルーフテントや浴槽まで、驚きのカスタムを施した「アトレーデッキバン キャンパーVer.」
そんな新型アトレーデッキバンをベースに、思いっきり遊び方向に振りきったのが「アトレーデッキバン キャンパーVer.」となる。
一目で分かる違いはルーフに備え付けられたルーフテント。軽バンをベースにしたキャンパーは荷室にベッドキットを装着できるが、デッキバンではそれは不可能。それならばということで、ルーフにテントを備え付けることで車両側のスペースをフルに有効活用できるようになっているのだ。
さらに後部の荷台部分には一般的な住居用のバスタブを埋め込み、アウトドアで入浴が楽しめるようにカスタマイズ。これにより、前席、後席、寝室(ルーフテント)、浴室が揃う「4LDK(軽)」というのが裏テーマとなっているんだとか。
ちなみにこの浴槽、ちゃんと排水口が車体外までつながっていてスムーズに排水できるように作られているが、有事の際などは貴重な貯水槽として活用することもできそうだ。
携行コンテナの搭載にリフトアップ、オフロードタイヤ装着で道なき道も走破可能
その他の特徴としては、リアスライドドアのガラス部分に埋め込まれた携行コンテナが目を引く。これはアメリカ・ロトパックス社製のもので、担当者がSEMAショーで見つけて面白そうと感じて採用したものだ。
さらに、アウトドアレジャーを楽しめるようにと車高を50ミリアップさせ、オフロードタイヤのTOYOオープンカントリーを装着。もちろんベースとなったのは4WDモデルなので、道なき道を進んだ先の絶景でお風呂に浸かるなんてのもオツかもしれない。
[筆者:小鮒 康一/撮影:佐藤 正己/茂呂 幸正]