希少種芽吹き、心待ち 守る会会員ら川南湿原整備

希少植物の春の芽吹きを促すために川南湿原の雑草を運び出すボランティアら

 国指定天然記念物の植物群落が広がる川南町の川南湿原で17日、春の芽吹きのための環境整備作業が行われた。同湿原を守る会(河野康哉会長)の会員や町教委の職員、ボランティアの計32人が、希少種を守るため、日光を遮る雑草を取り除いた。
 希少種を傷つけないよう同会員が注意して刈り取った雑草を、ほかの参加者がブルーシートで包んで収集車まで繰り返し運搬。最後は野焼きを行った。
 同町川南のボランティア黒木弘海さん(70)は「市街地の近くにありながら、時季ごとに貴重な花が咲く素晴らしい場所。今日は散策道の中に立ち入る貴重な体験にもなった」と話していた。
 同湿原は閉園期間に入っており、4月に開園する。

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