【秦野市長選】現職の高橋氏が再選 新人との一騎打ち制す

当選を確実にし、万歳する高橋昌和氏(左から3人目)=23日午後10時15分ごろ、秦野市緑町の事務所

 任期満了に伴う秦野市長選が23日投開票され、現職の高橋昌和氏(65)=自民、公明推薦=が、新人で元市職員の佐藤伸一氏(55)を破り、再選を決めた。

 現職と新人の一騎打ちとなった選挙戦では、全員喫食による市立中学校給食の完全実施や地域医療の充実など1期4年の高橋氏の市政運営の評価が主な争点だった。

 高橋氏は中学校給食実施などの実績を強調。「新東名高速道路が開通し、表丹沢の魅力向上策はこれからが本格化。昨年策定した総合計画に基づく施策を一つ一つ実現していくことが重要」と訴え、幅広い支持を得た。

 佐藤氏は「現市政は市民に寄り添っていない」と強く批判し、市政一新を掲げた。任期中の市長給与の削減や退職金の返上、医療費の18歳までの無料化などを訴えたが、支持が広がらなかった。

 投票率は36.24%で、前回2018年の40.56%より、4.32ポイント低下し、過去最低となった。当日有権者数は13万4055人(男6万6856人、女6万7199人)。

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