沖縄コロナ956人 福祉施設の感染90カ所、米軍187人(1月24日朝)

 沖縄県は23日、10歳未満から90代以上の956人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。在沖米軍関係者は187人の報告があった。新型コロナ対策として、介護従事者が濃厚接触者になった場合でも、毎日の検査で陰性が確認されれば勤務できることも明らかにした。感染者増加に伴う、福祉施設の人手不足を回避するためで、医療従事者に準じた対応となる。 感染者が確認された県内の福祉施設は23日時点で90カ所に上り、高齢者の感染が増加傾向にある。90カ所の内訳は、高齢者施設81カ所、障がい者施設9カ所。施設内で療養している高齢者は209人、障がい者施設では33人で計242人に上る。

 介護従事者の濃厚接触者の対応変更は県が厚生労働省に要請していて、21日に厚労省から通知があった。全国で沖縄県だけの対応という。

 県の糸数公医療技監は「感染者が出る施設が日に日に増えている。日常のケアに影響するため、人の不足を来さないようにする必要がある」と説明した。

 県内の医療機関の欠勤者は計752人で、新型コロナ患者を診る21の重点医療機関では計375人、慢性医療機関で計377人となっている。14病院で救急の一部制限、8病院で外来の縮小が行われている。

 23日の新規感染者の年代別の内訳は40代が最多で147人、20代146人、10歳未満143人、30代140人、10代126人などで、90代以上は20人。

 県は24日に対策本部会議を開き、まん延防止等重点措置の延長を求めるかなどを議論する。県が方針を決める上で参考とする現場の医療従事者からは「医療が逼迫(ひっぱく)している中、まん延防止等重点措置が終了すると、新たな感染拡大が医療に跳ね返ってくる」などの懸念が上がっているという。(中村万里子)

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