【23日】長崎県内432人コロナ感染 長崎、平戸でクラスター

左から23日発表の市町別感染者数、新型コロナウイルス感染者の入院状況(22日午後7時現在)

 長崎県などは23日、県内17市町で計432人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。新たなクラスター(感染者集団)が、長崎市で2件、平戸市で1件発生した。
 長崎市によると、市内の飲食店グループ3店舗で従業員と利用客計16人の感染を確認。3店舗は17日から休業中。民間の児童福祉施設は職員と利用者計6人の感染が判明し、16日から休所している。既にクラスターとなっている杠葉病院(三和町)で新たに医療従事者7人と患者8人の陽性が分かり、計72人に拡大した。
 県によると、新たにクラスターが発生した平戸市の保育園は職員7人と園児5人の感染を確認し、20日から休園。既にクラスターが発生している東彼東彼杵町の高齢者施設では、新たに利用者2人の感染が分かり、計62人に。壱岐市の小学校でも新たに児童1人が陽性となり、計8人となった。
 長崎市の感染者は183人。年代別では20代が最多の34人、40代の21人が続いた。佐世保市は102人。10歳未満が最も多く23人で、10代の15人が続いた。
 自治体職員の感染も相次ぐ。県交通局は40代男性運転士と女性ガイドの感染を発表。乗務していた車両は消毒を終えた。長崎市が消防局の20代男性職員3人。佐世保市は観光商工部の20代女性職員、水道局経営管理部の50代男性職員、市教委の60代女性職員の計3人。雲仙市は健康福祉部に勤務する30代の女性会計年度任用職員。いずれも不特定多数の市民と接触する業務はしていない。


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