韓国紙「バイデン大統領は春に訪日も、韓国訪問は検討さえせず」「文政権は外交優先順位が麻痺」

バイデン米大統領が春に日本を訪問するが、韓国訪問について「検討さえしていない」との報道が出ている。朝鮮日報は24日、イ・ヨンス米ワシントン特派員の記事でこのように指摘した。

参考記事:米外交委員長、文政権の朝鮮戦争終戦宣言に「意味がない」

日米首脳は去る21日(米国時間)、今年上半期に日本で米日印豪の安保協力体「クアッド」の首脳会議を開催することで合意した。イ特派員は「夜10時ごろに始まった首脳会談は、予定時間を20分超えて約1時間20分間行われた」とし、二人が互いを《ジョー》と《フミオ》と呼んだことや、両国が北朝鮮のミサイル発射にも共同糾弾声明を出したことなどを挙げた。

イ特派員は一方で、文政権は「終戦宣言など任期末の《南北平和イベント》に対する執着を捨てることができず、米国主導の対北朝鮮・中国圧迫路線から離脱しているという観測が出ている」とし、「実際、ワシントンには過去、米国が北東アジア政策を投影する主な手段として活用していた韓・米・日三角協力が韓国の非協力によりその機能を発揮できなくなるや、クワッドやオーカス(AUKUS)のような新しい安保協力体に依存することになった」との見方を伝えている。

イ特派員は、バイデン大統領の訪日ニュースが「このように韓・米・日の空調が窮屈な状況」で伝えられたことに専門家らが注目しているとし、昨年春以来「日本とは約1年ぶりの首脳会談に合意したが、韓国との首脳会談はまだ検討していないことが分かった」と明らかにした。その上で、「バイデン大統領が東京だけを訪問し、ソウルはパッシングする《外交惨事》が懸念される」との専門家意見を伝えた。

イ特派員は、米国が昨年一年間を通じて韓国に対し、対中国牽制・圧迫戦線に参加することを強力に要請したが「韓国は即答を出せずにいる」とし、北京オリンピックへの外交ボイコットも日本はすぐに参加を宣言したが、韓国は「ボイコットを検討しない」と事実上拒否したことや、北朝鮮のミサイル発射に対する糾弾声明からも「韓国は抜け、日本が入る事が繰り返されている」と説明する。

一方で、文大統領の最近の中東訪問が「コロナ状況悪化と北朝鮮の連鎖ミサイル挑発局面で行われた」ことを取り上げ、当初予告していたエジプトへの武器輸出が実現せず、UAEでは首脳会談が「不発だった」ことを指摘し、「確実な成果を収める見通しもなくこの渦中に席を空けるのが正しいか」「外交優先順位に対する判断が麻痺したものと見るしかない」などといった野党・専門家の意見を伝えた。

この報道をみた韓国のネットユーザーからは、

「韓米同盟を壊した政権が共に民主党政権だ…」

「…バイデンが来ようが来るまいが、韓国人は特に気にしないよ…」

「韓国に来れば文在寅大統領が終戦宣言についてばかり語るので避けたのかな…」

「米国にもハブられる政権を終わらせるときが来た」

「…韓国は大統領選真っ最中だから来れないだけなのに、こんな書き方をするんだな」

などのコメントがネット掲示板に投稿されている。

参考記事:韓国経済紙「日米が輸出規制議論へ…韓国の半導体優位は一瞬で崩れる」「先端技術は日米が握る」

参考記事:韓国紙「日本の驚くべき情報力…深く韓国の状況を覗いている」「韓国は怒りで日本研究が稼働せず…」

参考記事:米国営放送「韓国を情報同盟に入れると秘密漏れる」「神経を使わない国と共有できるか」

© 合同会社WTS研究所