〈動画あり〉愛らしい姿人気 寅年生まれトラザメ稚魚展示 うみがたり

 上越市立水族博物館「うみがたり」(同市五智2)は、寅(とら)年生まれのトラザメの赤ちゃん(稚魚)を展示している。愛らしい姿が来館者の人気を集めている。

ふ化後10日のトラザメの赤ちゃん。ユーモラスな顔つきが人気

 トラザメは東シナ海周辺に生息するサメの一種で、上越近海にも生息する。体の模様が名前の由来で、体長は成魚で最大50センチ程度。

 展示中の稚魚は1月12日にふ化。22日現在の体長は約5センチで、秋にふ化した個体よりも一回り小さい。ユーモラスな顔つきが愛らしく、いわゆる「さめ肌」が産毛のように見え、まるで小さな縫いぐるみのよう。

 トラザメの卵は産み落とされてからふ化するまでの期間が半年から8カ月程度と非常に長いのが特徴。サヤのような形状をしており、中の胚が透けて見える。現在水槽内ではふ化が近い卵も1個展示中。同館魚類担当の青木文菜さんは「命が宿っていることが分かる。中の様子をじっくりと見てほしい」と話している。

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