「寒そうめん」作り最盛期 1~2月の厳冬期に作業 南島原

棒を使って麺を器用に延ばす末永さん=南島原市、長崎そうめん末永

 長崎県南島原市有家町の長崎そうめん末永では冬の風物詩「寒そうめん」作りが最盛期を迎えた。麺師が手延べした絹糸のようなそうめんが輝いている。
 市特産品の「島原手延べそうめん」は年中製造されているが、寒そうめんは、1~2月の厳冬期に作業が行われる。朝晩の冷え込みで強いコシと小麦の風味の良さが引き立つという。創業52年の同製麺所では、2代目の末永義邦さん(52)が2本の棒を器用にさばきながら麺を延ばしていた。
 末永さんは「他の季節は製品を仕上げるのに2日間かけるが、寒そうめんは3日間かけて熟成させる。価格は1割ほど高いが、寒そうめんを指定して購入されるお得意さまもいる」と笑顔で話した。
 長崎そうめん末永(電0957.82.8643)。


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