釣り天国

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 離島やリアス式の複雑な海岸線を数多く抱える本県は、全国の愛好者たちがうらやむ海釣り天国。厳寒期の今はクロやブリが旬。各地から届いた見事な魚体と釣り人の笑顔の写真が掲載される本紙釣り欄は根強い人気だ▲釣具店関係者によると、近年はインターネット上にさまざまな釣果情報が飛び交い、季節や昼夜を問わず有力スポットに通う県外ナンバーが増えたそうだ。コロナ禍のアウトドアブームに乗って釣りを始める家族連れも目立つという▲筆者も、地磯に、波止場に、沖合にと足を運んで40年余りが過ぎたが、最近は魚の食いが一段と渋くなった。腕もそれなりに上がったはずだが、釣り糸を終日垂れても生命反応がない日も少なくない▲北の海ではサンマやサケ類の不漁が続き、昨年のサンマの水揚げ量は3年連続で過去最低を更新。4年前の約8割減と落ち幅も大きく、ますます食卓から遠い存在になってしまった▲日本の漁業生産量は約40年前をピークに長期的な減少局面。地球温暖化による海流や水温の変化、乱獲、海洋汚染など複合的な要因が指摘され、先行きは依然として不透明だ▲小さい魚は逃がす、食べる分だけ持ち帰る、ごみは残さない。水産資源の回復に向け、釣り人も基本的なマナーは守りたい。ただ、今はコロナ感染者拡大中。釣行は極力自粛を。(真)