柄本佑、「ミステリと言う勿れ」で記憶喪失の爆弾魔に

柄本佑が、フジテレビ系連続ドラマ「ミステリと言う勿れ」(月曜午後9:00)の1月31日放送・第4話に出演。記憶喪失の爆弾魔を演じることが分かった。

ドラマは、月刊フラワーズ(小学館)で16年に連載をスタートし、これまで既巻8巻を刊行している累計発行部数1300万部を突破した田村由美氏の同名漫画が原作。会話劇とミステリーを癒合した意欲作で、天然パーマがトレードマークのカレーをこよなく愛する大学生・久能整(菅田将暉)が、淡々と自身の見解を述べるだけで、事件の謎も人の心も解きほぐしていくさまを描く。

柄本が演じるのは、時限爆弾を仕掛ける犯人。謎の暗号とともに爆弾の設置場所をインターネット上に予告していくのだが、とんでもない大事件を次々とくわだてているにもかかわらず、その最中になんと交通事故に巻き込まれ、記憶を失ってしまう。大隣署・強行犯一係のメンバーは、果たして爆破を阻止することができるのか? そして今回の事件で整が果たす役割とは?

柄本が“月9”ドラマに出演するのは、2007年1月クールの「東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~」以来15年ぶりとなる。

柄本は「原作は読んでいなかったのですが、一つ前のお仕事で、漫画家の役をやらせていただいた際に田村由美先生の作品を目にする機会があって、読ませていただいた時にすごく面白かったので、今回田村先生の作品だと聞いて“あ、面白そうだな”と思ったのが第一印象です。それで、原作を実際読んでみて“やっぱり面白いな”と思いました。あとはそういうこと関係無なく、菅田さんとまた共演ができるのも受けさせていただいた大きな理由です」と、出演の経緯を明かす。

映画「アルキメデスの大戦」(2019年)以来二度目の共演となる菅田に関しては、柄本は「彼のひた向きな真っすぐさがとっても魅力的ですよね。一緒にやっていると、とってもすがすがしい気持ちにさせられるというか、すてきな役者さんだなとあらためて思いました。前回の共演では起伏の激しいシーンが多かったのですが、今回は静かな会話劇で、そういったまた新しいシチュエーションで共演できてよかったなと思います」と魅力を語る。

また、自身の役づくりについて、「とっかかりとしては、原作が漫画でビジュアルがすでにあるので、そのビジュアルを見つつ“びしょぬれになっている男”なので、びしょぬれが合えばいいなと思いました。あとは奇跡的に髪の毛を伸ばしている時期だったので、原作に似ているなというところで、割と無責任に“大丈夫だろうな”と思いながら演じました」とビジュアルに自身は見せつつ、「ただ、根本には爆弾を仕掛けつつも“止めてほしい”思いもどこかであって、というようなあんばいも監督とも話し合いながらやりましたね。ただ基本的には記憶喪失になっているので、記憶が戻るまでは、背景なんかは割と度外視して演じていました」と明かす。

そして、「割とサスペンスフルな感じのお話で、場所も移動することなくずっとしゃべっている中でも、絶対的な緊張感を保ったまま楽しんでいただけると思うんですが、あるところで割とすっとぼけたような、抜けのいいシーンがあったりしますので、そんな全体の中の箸休め的なシーンも含めて楽しんでいただけたらいいなと思います」と見どころをアピールしている。

整がカレー作りを楽しんでいると、スマートフォンに大隣署の風呂光聖子(伊藤沙莉)から着信が。嫌な予感を覚えながらも応答した整に、風呂光は案の定、事件の謎解明を手助けしてほしいと言う。それは、闇サイトにアップされた爆破予告場所の特定だ。予告にはアルファベットの暗号文が付記されており、幸い予告に書かれていたビルが特定されたため、爆弾が発見されて未遂に終わる。だが、再度予告があり、今度は大隣署管内に仕掛けられたため、池本優人(尾上松也)が整に協力を求めようと風呂光を向かわせたのだ。風呂光につれられ、整はまたしても取調室へ。民間人への捜査協力は青砥成昭(筒井道隆)たちに知られるわけにはいかないからだ。そこで整は昨日の暗号文の謎を解く。

そして、二つ目の爆弾が発見されたと知らせが入る。整は風呂光に暗号解読力を褒められるが、何かが引っかかる。そんな中、闇サイトへの投稿アドレスから容疑者が割り出されたため、被疑者が取調べを受けることになるが、犯行を否定。池本と風呂光はほぼ“黒”だと確信するが、青砥はアドレスが簡単に特定できたため、濡れ衣ではないかと疑う。次の日、青砥の懸念通りに三度目の予告がアップされた。そんなことは知らず、整は雨の中を食事に出かけると、見知らぬ男(柄本)に声をかけられた。しばらく会話を交わした整は、男が記憶を失っていることに気付く…。

© 株式会社東京ニュース通信社