中国・成都市双流区に持続可能な航空機の「ライフサイクル」サービスセンターを開設

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【成都(中国)2022年1月21日新華社=共同通信JBN】エアバス(Airbus)は、成都市およびTarmac Aerosaveと、中国・成都市の双流区に初の持続可能な航空機の「ライフサイクル」サービスセンターを開設するための覚書(MOU)を締結した。双流区政府によると、この契約は、航空機の駐機や保管から、さまざまな種類の航空機の保守、性能向上、改修、解体、リサイクルサービスまで幅広い活動が対象となる。

エアバスのKlaus Roewe顧客サービス担当上級副社長は「これは、持続可能な航空宇宙産業の先駆者となるというエアバスの目的に沿った、循環型経済の原則をサポートする、航空業界の持続可能性追求に対するさらなる具体的貢献だ。このユニークなセンターは、中国の『グリーン産業』戦略の実現を可能にしつつ、エアバスの航空サービス拡大をサポートしてくれるだろう」と語った

エアバス・チャイナのGeorge Xu代表取締役副社長兼最高経営責任者(CEO)も「中国における航空機の退役は、今後20年間で飛躍的に増えると予測されている。エアバスはこの地域への投資に力を入れており、中国および欧州以外では初となるこのワンストップショップは、エアバスを中国の航空機の「セカンドライフ」サービス市場において優位な立場に立たせてくれるだろう」と語った。

エアバスとパートナー企業は、2022年にプロジェクトを前に進める計画で、このセンターは関連する認可を経て正式に稼働する予定。

Tarmac Aerosaveは、15年にわたり培ってきた環境効率の高い航空機解体の専門知識をこのプロジェクトに活かす。同じセンター内にあるエアバスの子会社Satairが、老朽化した航空機を引き取り、中古部品を取引、流通させ、ライフサイクルサービスの全過程を完了させる。同施設は、広さ69万平方メートルで、125機の航空機の保管能力を持つようになる。

エアバスは、航空業界向けのサステナビリティー・ロードマップの展開を続け、航空機の再利用や材料・機器のリサイクル促進を実現していく。

ソース:Shuangliu District Government, Chengdu