新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県内の1日当たりの新規感染者が24日、5276人となり、過去最多を更新した。5千人を上回ったのは初めてで、感染力が強いとされるオミクロン株の影響とみられる。
県内では21日からまん延防止等重点措置の適用が始まったが、県関係者は「まだピークアウトの兆しは見えない」と警戒を強めている。
新規感染者の増加に伴い、週別の感染者数も過去最多を更新。今月22日までの1週間では1万8045人となり、「第5波」のピークでこれまで最も多かった昨年8月28日までの1週間の1万7024人を上回った。今月1日までの1週間は164人だったが、約110倍に急増した。
隣接する東京都も24日の新規感染者数は8503人となり、前週の同じ曜日と比べて2倍以上に増えた。県関係者は、通勤や通学などで都県境を越えて移動する県民や都民も多いことを踏まえ、「過去の傾向からも、東京の感染者が減少してこないと神奈川も減らないのではないか」と指摘する。
