虐待で避難の大学生に支援金 神奈川・横須賀市、生活保護と同程度で

横須賀市役所

 横須賀市は24日、保護者から虐待を受けて避難している大学生らに対し、2022年度から生活保護と同程度の金額を支給する独自制度を設けることを明らかにした。市によると、生活保護制度の対象外とされる大学生への自治体による支援制度は全国でも珍しいという。市は合わせて生活保護制度の運用改善を国に求めていく方針。

 市こども家庭支援センターによると、対象は大学等に進学後、虐待などで19歳までに自立援助ホームに避難した学生で、市児童相談所が関与したケース。単身世帯に支給される標準的な生活保護費と同程度の月約7万円の生活費と通学交通費を最長で1年半支給する。寄付金を活用した市の「よかった ありがとう。」基金を財源に充て、22年度予算案に計上する。

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