製作スタッフの推しは昼 氷の世界…支笏湖ブルーが美しい「氷濤まつり」体験ツアー

1979年から続く北海道千歳市『支笏湖 氷濤まつり』。1月29日からの開催に向け、現在氷像を制作中ですが、コロナ禍のいま、新たな楽しみ方を提案しています。

日が暮れた湖畔で色鮮やかにライトアップされた氷像。氷濤まつりといえば、そんな夜の表情を楽しみにしている人も多いのではないでしょうか?

例年1月下旬から2月にかけ、支笏湖の湖畔で開催される氷濤まつり。2022年で44回目を迎えます。

氷濤まつりは、夜にライトアップされた氷の作品を見るイメージですが、「僕らとしては日中をとても推しています」と、氷濤まつり制作スタッフの松澤直紀さん。

昼が推し?どういうことなのでしょうか。

期間限定の体験ツアーが話題に

制作段階

11月に氷像の骨組みを作り、12月からは支笏湖の湖水を吹きかけ、1月に氷を加工。
約3か月の制作期間を経て公開を迎えます。

1月29日の開幕に向け、氷像の出来は7割ほどですが、制作途中のいま、期間限定の体験ツアーを実施しました。

制作が楽しめる昼のツアー

今回のツアーの発案者は、制作スタッフを10年以上務める松澤直紀さん。

「キレイな氷を見られるのは、イベントが始まってからじゃなく、実はこの制作段階なんですよね。僕らとしては支笏湖ブルーのとても青い氷の日中を推しています。透明度が高い支笏湖の水があるから、青い氷が出来るんです」

松澤さんによると、完成したあとの氷像は、まつりの期間中に徐々に白くなっていくんですって。

太陽に照らされた『支笏湖ブルー』の氷像を見られるのは、制作段階の日中だけなのだとか。

この昼ツアーでは青い氷像を楽しめるほか、散水作業で自らも氷像の制作に加わることができます。

氷像作りは、脚立の位置を少しずらしながら、凍ってない場所に水が届くように散水ノズルの位置を変えていきます。支笏湖の水をかけ続けることで、大きな氷像になります。

氷像作りを体験できるなんて、なかなかできないですよね。

密にならずに楽しめる体験ツアーを

開催が危ぶまれた去年の氷濤まつりは、飲食の出店や子ども用のアトラクションなどの設置を見送り、規模を縮小して開催。客入りは例年の2割ほどでした。

開幕前なら密になることもないため、体験ツアーを始めたんですって。

「見るだけなら本番を見て終わりなんですけど、(制作の)裏側が見られて面白かった」と、東京からのツアーに参加者もにっこり。

「バス旅行が全然ない中で(お客さんが)減ったのは会場に居ても感じました。誰もいない中で氷像を楽しんでいただくということにもなりますし。出来はすごくいいので、いろんな方に来ていただければと思っております」と松澤さん。

今年の氷濤まつりもまもなく開催です!

*みんテレ1月19日OAのものです

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