【24日】長崎県内 コロナ感染累計1万人超 新たに360人 みなとメディカルでクラスター

県内感染者数の推移

 長崎県などは24日、県内18市町で計360人の新型コロナウイルス感染者を確認したと発表した。県内の累計感染者は1万人を超え、1万271人となった。長崎市と長崎みなとメディカルセンター(新地町)は、同日までに職員と入院患者計11人の陽性を確認し、院内でクラスター(感染者集団)が発生したと発表。2月初旬までをめどに、入院や外来診療、手術などの診療体制を縮小する。
 県内感染者は2020年3月に初確認。昨年4~6月の第4波(約1600人)、同7~9月の第5波(約2800人)を経て同12月、累計6千人を超えた。さらに今月は1日当たり400人台に跳ね上がり過去最多を連日更新した。
 同センターのクラスターは、同じ病棟内で隣り合う2病室に入院する患者計7人と、関係する職員4人。これまで約210人が検査を受け、今後も続ける。24日から一般の新規入院や外来の受け入れ、緊急以外の手術などを休止・延期する。再診や救急の受け入れは継続する。同センターでのクラスター発生は20年夏以来2回目。
 このほかの新規クラスターは、長崎市の診療所(医療従事者9人)と民間児童福祉施設(関係者9人)、南島原市の保育園(職員と園児計6人)の3カ所。既にクラスターとなった5カ所でも感染が広がり、長崎市三和町の杠葉病院は計86人、東彼東彼杵町の高齢者施設は計63人となった。
 県交通局は長崎市の50代男性運転士の感染を公表。路線バス運行に支障はないという。県警は県南の40代男性警察官の感染を発表。防衛省九州防衛局によると、米海軍佐世保基地で働く5人が新たに感染した。
 佐世保市立学校6校で計7人が陽性となり、計7学級を閉鎖。1校が学級閉鎖を継続、1校が休校を26日まで延長する。長崎市立小中計3校も複数の感染が判明し1~2日間、休校や学級閉鎖とする。諫早市立小1校は3人が感染し、26日まで1学級を閉鎖する。

24日発表の市町別感染者数、新型コロナウイルス感染者の入院状況(23日午後7時現在)

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