那覇空港、前日から停めたレンタカーを無料で…駐車料金で不正、業者を詐欺容疑で摘発

 豊見城署は20日、那覇空港の立体駐車場を不正に使用し、駐車料金1600円の支払いを免れたとして、那覇市にあるレンタカー会社の代表ら4人を詐欺容疑で那覇地検に書類送検した。入庫して30分無料の駐車券を、前日から停めていた車の駐車券と交換することで、1台を無料で外に出す手口だった。駐車場の管理を委託されている那覇エアポートパーキングは「少なくとも3年以上前から複数の会社で横行していた方法」と話しており、今回摘発された業者は「氷山の一角」としている。

 同署によると、4人は容疑を認めている。送検容疑は2021年10月28~29日、那覇空港の立体駐車場を不正に使用し、駐車料金1600円の支払いを免れた疑い。那覇エアポートパーキングが被害を110番通報して発覚した。

 業者の入手した入庫後間もない駐車券を前日から止めていたレンタカーの駐車券と交換することで、レンタカーを無料で外に出した。業者の車は前日の駐車券で外に出ることになるが、当日、後から入った車が滞在した有料時間分の駐車料金の支払いを浮かせていた。摘発された業者は県レンタカー協会に所属していなかった。

 同協会によると、県内にレンタカー会社は約800社あるが、加盟しているのは39社のみ。加盟社で県内台数の約7割を占めるという。同協会の担当者は事案を把握していないとした上で「見えないところで空港の使用ルールにのっとらない業者があったかもしれない」と話した。

 (古川峻)

 
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