カワサキが新チーム『Kawasaki Plaza Racing Team』発足。岩戸亮介を起用して全日本ロードST1000と鈴鹿8耐に参戦

 1月25日、株式会社カワサキモータースジャパンは、新チームとなる『Kawasaki Plaza Racing Team』を立ちあげ、全日本ロードレース選手権のST1000クラスおよび鈴鹿8時間耐久ロードレースのSSTクラスに参戦すると発表した。

 もともと、カワサキモータースジャパンは、『Kawasaki Team GREEN』を全日本ロードと全日本モトクロス選手権へ参戦させていた。

 しかし、2020年3月11日に2020シーズンの参戦体制を発表し、全日本モトクロスはチーム母体を川崎重工業株式会社(KHI)に移し『Team Kawasaki R&D』として参戦するが、全日本ロードのKawasaki Team GREENは撤退することを明かした。

 全日本ロードでは、Kawasaki Team GREENの撤退だけでなく、ホンダのワークスチームであるTeam HRCも2019年シーズン限りで活動を終了したことから、トップチームがふたつもなくなった。現在はヤマハのワークスである、YAMAHA FACTORY RACING TEAMのみが継続して参戦している。

 そんななか、カワサキが新たに『Kawasaki Plaza Racing Team』を発足させ、全日本ロードST1000クラスと鈴鹿8耐のSSTクラスに参戦するビッグニュースが飛び込んできた。

岩戸亮介(Vamos Racing Kawasaki#64)/2021全日本ロードST1000

 チーム監督は西嶋修氏が務め、ライダーは岩戸亮介を起用し2022年モデルのカワサキNinja ZX-10Rを駆るという。

 岩戸は2018年にJ-GP2クラスで王者に輝き、2019年はKawasaki Team GREENからJSB1000クラスに参戦いていたが、チームの撤退により2020年はアジアロードレース選手権(ARRC)ASB1000クラスにエントリーした。しかし、新型コロナウイルスの影響でレースが開催されず、レース活動は全日本ロードST1000クラスにスポット参戦するにとどまった。

 2020年最終戦鈴鹿は5位、2021年第6戦岡山は27位、第7戦オートポリスは6位と上位の成績を残している。2022年は2022年モデルのマシンで表彰台争いに加わるはずだ。

2022年全日本ロード:西嶋修監督(Kawasaki Plaza Racing Team)

■西嶋修監督
「変わりゆくモータリゼーションの中で、モーターサイクルに関心を持つ方は年々増えています。だからこそ日本中にいるカワサキファン、カワサキユーザーの皆さんが、全国のカワサキプラザ店を通じモータースポーツの面白さ、モーターサイクルの楽しさを共感できるチーム作りをしたいと思っています」

「また同時に一歩ずつではありますが勝てる体制作り、ライダーがレースに集中できる環境作りにも取り組みカワサキファンの皆さんに応援して頂ける様に全力で頑張りたいと思います」

2022年全日本ロードST1000:岩戸亮介(Kawasaki Plaza Racing Team)

■岩戸亮介
「2022シーズンは3年ぶりの全日本選手権フル参戦を、Kawasaki Plaza Racing Teamという素晴らしい体制で実現していただきました。関係された方々には大変感謝しております」

「約2年間コロナ禍によりレース活動が上手く進められない期間中、トレーニングを必死に続けてきました。今シーズンはその成果を活かし、まずはカワサキのマシンを表彰台の中央へ、そしてこの大きなチャンスをしっかりシリーズチャンピオンという最高の結果にする為に、一生懸命取り組んでいきたいと思います。応援よろしくお願い致します!」

■チーム概要
チーム名:Kawasaki Plaza Racing Team
チーム監督:西嶋修
ライダー:岩戸亮介
マシン:2022年モデル Ninja ZX-10R
参戦クラス:全日本選手権ST1000クラス、鈴鹿8時間耐久レースSSTクラス

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