野球殿堂入り山本昌「現役時代一番の思い出は?」と訊かれ...

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東海ラジオ『大澤広樹のドラゴンズステーション』(火~金17:15~19:00)1月21日(金)の放送に、野球殿堂入りを果たしたばかりの山本昌氏が出演した。リスナーからは、数多くの祝福メッセージや質問が寄せられた。その中のひとつが「今、現役時代を振り返って、一番の思い出は?」というもの。

この質問に対して山本氏は「いやあ、どうですかねえ」と言った後、少し間をおいて「やっぱり、プロに入れたことかなあ」と答えた。続いて山本氏は、中日ドラゴンズのスカウトに会ったときの話から始めた。「最初に(高木時夫スカウトに)名刺をもらったときに『わあ、すげえ!』と思った。プロは雲の上の存在だと思っていたから」だそうだ。

山本氏は、高校時代、注目される選手ではなかったという。それが、高校3年の夏の大会のあとに注目されることになった。それは、神奈川選抜に選ばれ活躍したからだった。そのときの選抜チームは、投手が5人いて、山本氏は二番手だった。エースは、全国大会で準優勝したチームの投手だった。

しかし、その投手が日本選抜に選ばれたことで、山本氏が“繰り上げ”で一番手の投手となった。そして、韓国選抜との試合で好投したのだ。当初は、3回までの予定だったが、投手戦となり、結局、山本氏は7回まで投げた。そこで、まず、関係者たちの目にとまったらしい。

さらに、社会人チームとの練習試合でも好投して、神奈川県内の社会人チームから誘いが来るようになった。また、選抜チームの監督が、法政二高の監督だったため、法政大学にも誘われたそうだ。しかし、日大藤沢高校に通っていた山本氏は、卒業後は、日本大学へ進学することを決めていた。ここで「日大に行くか、法政に行くか、迷った」とのこと。当時、日大は東都大学リーグの2部、法政は6大学」という理由からだった。

高校3年の夏の大会後の活躍で、俄然、注目されるようになり、各方面から誘いを受けた山本氏だが、結局、選んだのはプロ野球。実は、ドラゴンズ以外の球団からも誘いがあった。阪神のスカウトが、山本氏が利用する駅で待っていたことがあった。トレンチコートにハンチングスタイルのスカウトが近づいてきて「山本君、本当に大学に進むんだね?」と念を押されたことがあった。「そうです」と答えると、スカウトは「わかった」と答えた。

しかし、山本氏はプロ入りした。中日ドラゴンズに入団した。そして、2軍の阪神との試合で初先発して、阪神打線を6回無失点に抑えた。そのときに、山本氏を獲得したかったスカウトから「お前は大学に行くと言っただろう。何でプロにいるんだ!」叱られたエピソードを披露した。

大澤広樹のドラゴンズステーション

放送局:東海ラジオ

放送日時:毎週火曜~金曜 17時15分~19時00分

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