鹿賀丈史、実は昔からミュージカルに感じていた「不思議」“歌をまとめない”試みも

© 株式会社マイナビ

ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール』の製作発表記念会見が25日に都内で行われ、鹿賀丈史、市村正親が登場した。

同作は、南フランスのナイトクラブを舞台に、ゲイカップルの夫婦愛と一人息子への愛情を巡って巻き起こる珍騒動を通して、愛の尊さ温かさをハートフルに描いたミュージカル。1985年の日本初演から30年以上も愛され続ける人気作品となっている。

会見では他の作品についての話も飛び出し、鹿賀は市村とWキャストで主演を務めた2020年の『ミュージカル 生きる』再演版について「ミュージカルをやって初めて『なるべく芝居をするのをやめよう、歌うのをやめよう』と思ったんです」語る。さらに「昔からミュージカルをやる時に思ってたことなんですけれど、芝居をして急に歌を歌うのは非常に不思議と言いますか。今ではね、ご覧になる方も慣れていらっしゃるからそう思わないのかもしれませんけれども、僕自身の中では変なんですね」と、驚きの発言。

『ミュージカル 生きる』で演じたのは定年間近で余命半年と発覚した市役所員で、鹿賀は「2曲大きな曲を歌うんですが、ミュージカルナンバーとしてうまく歌い切るということが、ミュージカルをやる時にどれだけの意味があるんだろうかということを、最近思うんです。ですから『生きる』の時は、なるべく芝居しない、なるべく歌わない。要するに歌をナンバーとしてまとめ上げない、芝居を芝居としてまとめない。その男の生きている様が言葉として発せられる、思いが歌として出るということで、芝居や歌としてまとめないという作業をやってみました」と説明。「非常に自分の刺激になりましたし、お客様の前でそういうことをやるということも、自分にとって冒険だったわけですけど、非常に面白い体験もしました。お客さんは驚きながらも大変喜んでいただけたんじゃないかな」と振り返った。

一方で今回の『ラ・カージュ・オ・フォール』については「ナンバーはナンバーとして歌うという作りになっていますので、ちゃんと芝居をし、ちゃんと歌う」と宣言しつつ、鹿賀は「自分で『なんで急に歌い出すのかな』という空間を埋めていく作業というのは、今までと違って1番大事にしなきゃいけないところかなと思って稽古しております」と、『生きる』の経験を踏まえた上で意気込んだ。