横浜方面の渋滞が大幅緩和 三浦縦貫道の延伸、交通分散に効果

延伸された三浦縦貫道路の高円坊入口交差点=三浦市初声町高円坊

 2020年に開通した三浦縦貫道路2期北側区間(横須賀市林-三浦市初声町高円坊)の効果で、横浜方面の渋滞が大幅に緩和されたことが25日、神奈川県の調査で分かった。近接する国道134号の交通量は1割近く減少するなど交通が分散し、周辺道路のスムーズな走行につながっているとしている。

 2期北側区間(約1.9キロ)は、同年8月10日に開通した片側1車線の無料区間。横浜横須賀道路衣笠インターチェンジ(IC)につながり、これまでの林方面に加え高円坊からも出入りできるようになった。

 県横須賀土木事務所は、同区間の開通直前に当たる同月2日と、約1年後の21年8月1日の周辺道路交通量を調査した。いずれも日曜日で、日中12時間の上り下りを対象にした。

 調査結果によると、開通後の縦貫道路の交通量は開通前に比べ23%増の9千台だったのに対し、国道134号の林入口交差点(南側)は9%減の1万6600台、県道武上宮田線の一騎塚交差点は20%減の6300台となった。全体では5%減少したことになるが、同事務所は「新型コロナウイルスが影響しているかもしれない」とみている。

© 株式会社神奈川新聞社