本当の田舎暮らしを体験しに~古民家ステイ~ カジヤ祖谷浪漫亭 徳島県三好市東祖谷 パート1

奥祖谷の昔暮らし体験古民家宿、カジヤ浪漫亭。囲炉裏を囲む昔ながらの食事、露天の五右衛門風呂、日本全都道府県と様々な国から持ち寄られた200種以上のお酒。この古民家宿では様々なおもてなしとアクティビティで、国内、海外問わず多くのゲストを惹きつけている。

奥祖谷とも呼ばれる東祖谷、その中心、京上を見下ろすところにカジヤ祖谷浪漫亭はある。静かな環境の伝統的な建物の宿であるだけではなく、古民家ならではのアクティビティでゲストを楽しませている。

はじめに、この宿の一番の特徴は、ここのオーナー。甲斐甲斐しく滞在客をもてなし楽しませる、ゲストから「しのさん」と呼ばれる四宮康貴さん。四宮さんは高松出身。約20年前にこの古民家宿となる建物との出会いがあった。

山で夢見る二つの海

「それは、20年位前、初めて祖谷を訪ねて来て泊まった翌朝。外を眺めるとずっと遠くまで雲海が広がっていて、ああ、ここにも海があると感動した。ここに第二の住まいを見つけよう、と直感で思った。」これが四宮さんを祖谷への移住へと導いた。

四宮さんが今の宿となる古民家を見つけて調べたところ、屋号は「カジヤ」で元は鍛冶屋だったらしいことが分かった。四宮さんももちろん「カジヤ」の屋号を引き継ぐ。

はじめの10年ぐらいは週末の隠れ家として、友人を呼んだり、のんびり田舎暮らしを楽しんだりしていた。しかし、四宮さんの「祖谷愛」は週末だけでは満足できず、移住。ここ10年は「カジヤ」でフルタイムの田舎暮らしをしている。

四宮さんはその祖谷の古民家を飾るべく、趣味のアンティーク収集の家具や小物、彼の海とのつながりへの思いが入った海洋関連のディスプレイなどをしている。山と海が折衷された四宮さんの趣味があらゆるところにちりばめられていて、それを眺め、逸話を聞いているだけでも楽しい。

強い祖谷への思い。四宮さんは、お祭りやイベントなどにも積極的に参加して地元に溶け込んでいるだけではなく、祖谷の歴史や伝説などにも精通していて、その物語もまた、ゲストを楽しませる。

そして、カジヤ浪漫亭の亭主としての情熱とおもてなし。ゲストとの心からの交流。日本の宿ではなかなかない経験ができると、国内外のゲストから大人気の宿となった。

特に、コロナ以前はゲストの半数以上は海外からのお客さんだったというのも納得である。

パート2と3では、カジヤ祖谷浪漫亭での古民家アクティビティについて紹介。また、東京在住の外国人のゲストにもお話をうかがった。

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昔暮らし体験宿 カジヤ祖谷浪漫亭

カジヤ祖谷浪漫亭 フェイスブック

(取材・文・写真: ショーン ラムジー)

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