本当の田舎暮らしを体験しに~古民家ステイ~ カジヤ祖谷浪漫亭 徳島県三好市東祖谷 パート2

奥祖谷の昔暮らし体験古民家宿、カジヤ浪漫亭。囲炉裏を囲む昔ながらの食事、露天の五右衛門風呂、日本全都道府県と様々な国から持ち寄られた200種以上のお酒。この古民家宿では様々なおもてなしとアクティビティで、国内、海外問わず多くのゲストを惹きつけている。

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「ここでは自分でいろいろなことができるのがとてもいい。」カジヤ祖谷浪漫亭のゲストであるクリスさんは話してくれた。「この体験は楽しい...いや、もっと、楽しい以上の特別な経験!」

クリスさんはカジヤで2泊目にして、すでに宿の田舎体験アクティビティのベテランとなっていた。取材にうかがった時、薪割りで忙しくされていたが、その中でいろいろとこの宿の魅力を話してくれた。彼はオーストラリア出身、大学教授として東京に数十年住んでいるそうだ。

「日本に住んで40年になるけれど、四国を訪れるのは初めて。」と休暇を心から楽しんでいるのが伝わってくる表情で話してくれた。「四国はどこに行っても良かったけど、特に祖谷はどこからも遠く離れている本物の秘境であるのがいい。」

手間をかける昔暮らし体験

割ったばかりの薪を集め、お風呂建物の下にまわり、五右衛門風呂を焚き始めるクリスさん。カジヤではゲストが薪で風呂焚きを行う。オーナーの四宮さんは母屋で夕食の準備中だが、2泊目というクリスさんは、すでに勝手知ったるようだ。

クリスさんは焚き付けをしながら笑った。「私が背が高いからって、しのさんがこのヘルメットを使ってと言ってくれてね...」

お風呂の次は、羽釜を使った炊飯。小さく割られた薪をくべながら「このご飯は電気炊飯器のご飯と味が全然違う。それに自分で薪で炊いたご飯なんて、もっとおいしいに決まっているよ!」おこげも大好きだそうだ。羽釜ご飯の魅力も話してくれた。

クリスさんは風呂と羽釜の間を行ったり来たりして、火加減をみている。「普通、日本の典型的な宿だと、こんな時間はじっと座って携帯を見ていたりする以外は特にすることがなくて。宿の人はゲストに雑用をさせたくないのかもしれないけれど、私は自分も何かを一緒してそこの人々と時間を共有するのが本当の旅の醍醐味だと思っている。」

五右衛門風呂でリラックス

約30分でお風呂が沸いた。

そのお風呂のある建物は、航海をテーマにしたものになっている。浴室には船の一部であったという丸い窓が設置され、建物のまわりには航海計器やライト、救命具が飾られている。港のある町出身であるオーナー、四宮さんのテイストにあふれている。

露天の五右衛門風呂にクリスさんが行くと、四宮さんはよく冷えたビールをもってやってきた。「カモンカモン」と声をかけてベランダから手を伸ばしてビールをクリスさんへ渡すと、四宮さんは続けて楽しそうに「カンパーイ、カンパーイ!」を掛け声もかける。

日が傾き始めると、雲がオレンジとピンク色に輝き始め、祖谷の山々の緑をさらに強い緑へと浮き立たせる。クリスさんは、露天風呂でビールを飲みながら景色を眺め、リラックスしているようだ。

「東京からこんなに遠く離れたところまで来ているのに、それでもまだここが日本なんて驚きだよ。」

パート3では、カジヤ祖谷浪漫亭の他の古民家アクティビティを紹介する。

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昔暮らし体験宿 カジヤ祖谷浪漫亭

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