【京都】美しい梅の花が見られるスポット5選!梅の名所で癒されよう

1.【京都市伏見区】城南宮

平安京遷都に際し、都の安泰と国の守護を願って平安城(平安京)の南に創建された「城南宮」。その境内にある神苑「楽水苑」は「源氏物語花の庭」として親しまれ、四季折々の美しい花に彩られる名園です。
昭和を代表する造園家の中根金作によって作庭された神苑は、趣の異なる5つのエリアで構成されています。中でも社殿西の「春の山」エリアには150本のしだれ梅が植えられており、京都の中でも非常に人気の高い梅の名所です。

例年2月18日から3月22日に「しだれ梅と椿まつり」が開催され、多くの拝観者が訪れます。
梅だけでなく、庭園に植えられた120品種約400本もの椿も見もので、しだれ梅と椿の競演が楽しめます。
緑の苔の上に落ちた真紅の椿、そしてその後ろに広がる薄紅や白のしだれ梅のコントラストは美しく、ここならではの絶景といえるでしょう。
期間中、境内の「神楽殿」表舞台では梅の花を冠にさした巫女さんによる舞、「梅が枝神楽」を観覧することもできます。「梅の花守り」を授かると舞台の上で1人ひとりお祓いもしてもらえるので、美容健康と招福を願う方はお守りもぜひ授かってくださいね!

【神苑拝観料】
中学生以上800円、小学生500円

【2022年「しだれ梅と椿まつり」開催期間】
2022年2月18日(金)〜3月22日(火)

【例年の梅の花の見頃】
2月末頃〜3月はじめ頃

【スポット情報】
■住所:京都府京都市伏見区中島鳥羽離宮町7

※参拝時間と定休日は公式HPでご確認ください。

2.【京都市山科区】随心院

かつて小野一族が住み栄えた山科区小野にある「随心院」。絶世の美女として有名な小野小町ゆかりの寺院としても知られています。
境内の南側に広がる「小野梅園」には約230本の梅が植えられており、中心となるのは「はねず梅」とも呼ばれる八重紅梅。はねず色とは薄紅色のことで、白みをおびた柔らかな紅色の梅の花が咲き誇る様子は幻想的です。

例年3月には「観梅会」として梅園が公開され、3月最終日曜には「はねず踊り」が行われます。はねず色の衣装と菅笠を着けた少女たちが小野小町を偲んで舞を奉納する華やかな行事で、京都の春の訪れを告げる風物詩です。(2022年の開催については寺院ホームページでご確認ください)
随心院の梅はやや遅咲きのため、3月に入ってもしばらく梅の花を楽しむことができます。

【梅園拝観料】
500円(未定)

【2022年「観梅会(名勝小野梅園特別拝観)」開催期間】
未定

【例年の梅の花の見頃】
3月中旬〜3月下旬

【スポット情報】
■住所:京都府京都市山科区小野御霊町35

※参拝時間と定休日は公式HPでご確認ください。

3.【京都市上京区】京都御苑

出典:環境省京都御苑管理事務所

「京都御苑」は江戸時代、140もの宮家や公家の邸宅が建ち並んでいた場所です。現在は約65ヘクタールに及ぶ広大な敷地に休憩所や運動施設などが設けられ、市民や観光客にとっての憩いの場として親しまれています。
自然豊かな「京都御苑」の苑内西側には約130本の梅の木が植えられた梅林があり、例年見頃の頃には多くの人々で賑わいます。梅林の中には、1本の木から色を咲き分ける「思いのまま」という珍しい品種も。

出典:環境省京都御苑管理事務所

高倉橋北にあるのは、「京都御苑」を代表する梅である「黒木の梅」。やや遅咲きの品種で、かつては五摂家のひとつである九条家の邸宅に植えられていたそうです。
児童公園や「宗像神社」の北側には蝋細工のような黄色い花を咲かせる蝋梅も植えられており、こちらの見頃は梅よりも少し早めの1月上旬~2月下旬まで。
梅の見頃が過ぎると、梅林の北側にある桃林の桃の花が見頃になります。桜の季節の前に、蝋梅、梅、桃といった花たちが次々に春の訪れを知らせてくれるスポットです。

【入苑料】
無料

【例年の梅の花の見頃】
2月中旬〜3月中旬

【スポット情報】
■住所:京都府京都市上京区京都御苑3

※営業時間と定休日は公式HPでご確認ください。

4.【京都市左京区】京都府立植物園

京都市内北部の平坦地に位置する「京都府立植物園」は日本で最初の公立総合植物園として開園した歴史ある植物園。24ヘクタールにも及ぶ広大な敷地には、約12,000種類、約12万本もの植物が植えられています。
ばら園、はなしょうぶ園など、季節によってさまざまな花を楽しむことができる植物園ですが、2月中旬以降見頃となるのが園内中央部にある梅林の梅です。

花梅を主に100本ほどの梅の木が植えられており、「楊貴妃」、「思いの侭(まま)」や「緑萼梅」などの貴重な品種もあり、その数は約60品種。さすが植物園といった豊富な種類の梅を見ることができるので、一つひとつをじっくりと観察したくなってしまいますね。
同時期にはクリスマスローズや椿など、園内のほかの花も見頃を迎えているので、梅だけでなく様々な種類の花を愛でてみて。

【入園料】
一般200円、高校生150円、中学生以下無料
※温室観覧料別途一般200円、高校生150円、中学生以下無料

【例年の梅の花の見頃】
2月中旬頃~3月下旬頃

【スポット情報】
■住所:京都府京都市左京区下鴨半木町

※営業時間と定休日は公式HPでご確認ください。

5.【城陽市】青谷梅林

京都府南部に位置する城陽市の青谷川の清流に沿うなだらかな丘陵一帯にある「青谷梅林」。1万本以上の梅の木があるとされており、古くから梅花の名勝地として多くの人々に親しまれてきました。
後醍醐天皇の子である宗良親王が「風かよふ 綴喜の里の 梅が香を 空にへだつる 中垣ぞなし」と歌に詠んでいることから、鎌倉時代からすでに梅の名所として愛されていたことがわかります。

毎年2月下旬から3月下旬には「梅まつり」が行われます。梅林の中に入ることはできませんが、周りから梅の花を楽しむことはできます。また、梅林付近の地元の農家さんの家前では、梅干しや梅製品を販売されていることもあるので、タイミングが良ければ購入できるかも。

「青谷梅林」の梅の実は大粒で肉ばなれが良く、特に果肉たっぷりで芳醇な香りが魅力で、城陽市が誇る高級ブランド梅「城州白」は必食です。「青谷梅林」に訪れた際には梅を目で楽しむだけでなく舌でも楽しんでくださいね。

【「梅まつり」開催期間】
2022年2月26日(土)~3月20日(日)
※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、内容が変更・中止になる場合があります。お出かけ前に必ずHPでご確認ください。

【例年の梅の花の見頃】
2月後半〜3月初旬

【スポット情報】
■住所:京都府城陽市中山

※営業時間と定休日は公式HPでご確認ください。

梅の名所で一足早い春を感じよう

見た目も美しく香りも良い梅の名所は、訪れた人を癒してくれること間違いなし! まだまだ寒い季節ですが、梅の花を見て春の訪れを感じてみては?

※各スポットの新型コロナウイルス感染拡大予防対策については公式HPでご確認ください。
※新型コロナウイルス感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉・密集・密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

© 株式会社大新社