70歳以上の感染経路、介護施設が最多24% 42施設が医療支援を必要

 沖縄県疫学統計・解析委員会は25日、先週(17~23日)の新型コロナウイルスの新規感染者8289人のうち、70歳以上の感染経路では介護施設が最多で24%(169人)に上ると分析した。県内の社会福祉施設では23日時点で、42施設が医療支援が必要な事態になっているが、感染などによる従業員の休職で機能維持が困難な施設も発生し始めているという。

 1~16日に診断が確定した患者1万6841人について、19日までに入院の有無を確認したところ、40歳未満で入院を必要とする人は0.4~2.4%の範囲だが、年齢とともに入院受療率が上昇し、70代では22.2%、80歳以上では40%以上となった。

 今週末までに入院を必要とする患者は、600~700人と想定した。23日時点で福祉施設内で療養している患者は237人いるが、県の集計では自宅療養者に含まれるため、入院患者数は300~400人台となる可能性がある。

 今週(24~30日)の新規陽性者は6千~8千人と見込んでいる。県全体の新規感染者は減少に転じているものの、PCR検査を受けずに自宅療養したり、予約が取れず同検査を諦めたりするなどで、推定値の下振れもあり得るという。

 (嘉陽拓也)

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